クイーンのフルハウス (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-28)

  • 早川書房 (1979年9月30日発売)
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本棚登録 : 87
感想 : 6
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ミステリー短編集

 なかなか楽しいミステリー。おおむね後味良く気持ちいい読書タイムだった。

 ただ、「キャロル事件」だけはちょっと反則気味練。つかまった犯人が結局犯人なので。もちろん、それなりの帰結があるんだが・・・。

 作品は次のとおり。中編:「ドン・ファンの死」「ライツヴィルの遺産」「キャロル事件」、短編:「Eの殺人」「パラダイスのダイヤモンド」

 ミステリーというか推理小説は、その背景が好きだ。つまり街の描写や服装や立ち居振舞いなど。ただ、外国作品の場合、結末がわかりづらいものがあるのが残念。

 死者の最後の言葉である「パラダイス」が「ペア・オブ・ダイス」であったり(もちろん、英語で読むとそう聞こえる)、「W」が「E」に見えたり「3」に見えたりギリシャ文字に見えたりというところは、ひざをたたいて「なるほど」という結末ではない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2011年9月16日
読了日 : 2005年10月6日
本棚登録日 : 2011年9月16日

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