
物理学的なところは弱い分野だけど、ちょっとWikiさんのお世話になりながら読んだ。
夏頃に小説好きな方がおすすめしていて、中国のSFって…と思って読んでみた。好きなジャンルかというと、星新一とかアシモフとかの感じしか読んでないのでハードだなあ…と。
変に書くとネタバレしそうなのでふんわりと。
最初に読み始めた頃の革命の描写から巻末までの展開は、全く予想できない。途中でなんでこんなことになってしまうんだという突拍子もないベクトルへの飛躍があります。SF慣れしてないからかな…。
SFだからかもしれないけれども、もう少し登場人物の心の描写があってもいいと感じたところがある。でも、重大な決断というか、人間がなんかやってしまう時って、説明がつかない時があるから、それでもいいのかな。そういうものかもしれないと思った。それが本当かもしれない。そうなっていった後の結果から感じることでもいいのかな。
出てくる団体や思想に関しては、今あるものをパロディ化したものはあまり感じられなかった。リアルに似たものがないと逆に、国や団体に所属するということ、思想を持つということについて客観的に考えられる気がした。今の私たちの世界という手垢がないからかな。中国という国で創作するということの副産物だろうか。
面白いところがどこか書きたいけど、ネタバレにしかならないのでもうやめておく。
続きが読みたくて英語版に手を出そうかと思ったけど、物理系の単語とセンテンスを正しく理解する自信がないのでやっぱり日本語版出るまで待とうかなと思っている。後、読み出して他のことが手につかないと困るというのもある。
日常のものの見方を一変させられる体験がしたかったらご一読を。
- レビュー投稿日
- 2019年11月16日
- 読了日
- 2019年9月30日
- 本棚登録日
- 2019年11月16日
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