アルケミスト Anniversary Edition

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本棚登録 : 327
レビュー : 24
制作 : 山川 紘矢  山川 亜希子 
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私達の冒険のゴールは、
終の棲家となる家を手に入れること。
贅沢さえしなければ、老いても暮らせる程度の
財宝を蓄えること。

そうだったっかな?
でも、
実際今の旅の目的は実際そうなってる。

いいんだよね…
これで、
間違ってはいないはずだけどね…

アルケミストの著者は、
「じゃあ、今の旅の目的地をちょっと変更してみるかい?」
なんて、
まるで敏腕ツーリストの様に
ワクワクするような旅のパンフレットを提示してきた。

夢を見る事はあるでしょう?
へんてこな夢を、しかも何度も見たとしたら、
それは完全にお告げなんだよ。
悪いことは起こらない。
何しろ、神が(旅立ちなさい。)と促してる様なものなんだからね。

羊飼いである少年サンチャゴは、
今の生活を捨ててまでは旅立つ勇気を持たない私の代わりに、慣れた仕事をやめ、羊達も売り払い、旅に出る決意をした直後、速攻金を盗まれる。
(ほらね。いわんこっちゃない。)

こんな事が起こるだろうから、
嫌なのだ。
平穏は大事。
危険は回避。

でも、旅の資金を失った事から
サンチャゴの運命はぐるり、と回転を始めるのだ。

つまり、
決意をし、行動する事で様々な出来事が起こる。

そうそう。
神の(夢の)お告げでは、サンチャゴの求めるもの(お宝)は砂漠のピラミッドの側で眠っているという。

砂漠の民同士の争いが勃発している危険な地帯を抜けていかねばならない。
らくだ(乗り物)も無い、
金も無い、サンチャゴはどうするのか。

どうするもなにも、(旅立ちなさい)と、促した神がそれに関しては責任をとるように、
本当に何とかなるのだ。

作中、何度も出てくる言葉。
<何かを真剣に求めようとすれば、宇宙はすべて味方をしてくれる。>

かと言って、天から金が降ってくる様なファンタジーじゃない。
著者は、サンチャゴにあらん限りの努力をさせ、半ば強引に旅の続行をさせる。

(もう、いいんじゃないか…
 旅はここらへんで止めても。お宝以上に愛する人も見つけたし、俺もうここがゴールでかまわないや。)

と、挫けそうなサンチャゴに著者が最後に出会わせた錬金術師…

彼の登場でサンチャゴの中に眠る不思議な魂が爆発する。
そういえば、
人が生きている。という事はそれだけでなんと神秘的な事なんだろう。
それを都合よく忘れ、
何事も無く、後は穏やかな老後を迎えられればそれでいい、なんてもったいない気がしてきた。

少年が旅の途中で出会う、様々な人とのエピソードの中にもメッセージ性の強い言葉がたくさん出てくる。
誰が読んだとしても、
必ずどこかで一端、目を閉じバーチャル砂漠の旅に出てしまうだろう。
そんな光り輝く物語だった。

レビュー投稿日
2015年11月1日
読了日
2015年11月1日
本棚登録日
2015年11月1日
8
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