幻夜 (集英社文庫)

3.80
  • (1457)
  • (2227)
  • (2059)
  • (253)
  • (42)
本棚登録 : 16462
レビュー : 1300
著者 :
MOTOさん  未設定  読み終わった 

なんて真っ白な空気なんだろう。

この世界は冷え切っている。

読書中はずっと背筋が凍ってしまうんじゃないか、と思える程、ぞくぞくしっぱなしだった。

一枚の毛布も無く、
一欠けらの優しさも無く、

生きるとは、それほど過酷な事なのか?

ハイヒールで他者を踏みつけ、
柔らかな血肉の階段をのぼって行く美しい女に
誰もかれもが、心を奪われ、身を捧げ。

偶々、その対象が「美しい女」であったに過ぎない。
又、女にとっては「美の追求」であった。に過ぎなかっただけの話なのだろうか?

何者かに心奪われずには捧げずには
生きては行けぬ、人の悲しすぎる本性が
冷ややかな目線で物語った幻の夜。

どんな夜だって幻かも知れない。
でも、
こんなにも胸に痛く、心に残ってしまった夜を一体どうすればいいんだろう?

あとがきによると。

実はすでに購入済みで、未だ未読の『白夜行』とは二部構成になっているらしい…。
こちらの世界で埋まらぬ溝を
そちらの世界とあわせてはひとつになると言うのなら…

もちろん踏み込みはするが、
読む前からすでに恐ろしい、って一体…^^;

レビュー投稿日
2012年12月26日
読了日
2012年12月26日
本棚登録日
2012年12月26日
5
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『幻夜 (集英社文庫)』のレビューをもっとみる

『幻夜 (集英社文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

『幻夜 (集英社文庫)』にMOTOさんがつけたタグ

いいね!してくれた人

ツイートする