何者

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レビュー : 1443
著者 :
MOTOさん  未設定  読み終わった 

途中、何度か挫折しかけたが、
気がつけば、読了へと至っており、

(何故、途中から引き込まれていったんだ?)

…と、現在、困惑中。
よって、どう感想を書いていいものやら…。

まず、私はツイッターをやってない。

なぜなら、スマホどころかケータイも持ってないから。(今時っ!)
でも、
必要ないし、
しょっちゅう、ぶるぶる言ってる主人や息子の携帯を見てると、
ちょっと怖くなるのだ。
何か、その(どこにも逃げ場なし)みたいな感じが。

と、いう事で、今まで無かった新鮮な趣向にも、
(登場人物達が、
ツイッターの画面のプロフィールのまま紹介されてる。)

(こんな人達って普通にいっぱい、いそう・・・)
と、彼らによりそう事がなかなか出来なかった。

就活に悩み、迷いながらも、友人達の動向をとにかく気にする彼ら。
集まっては報告しあい、
ホッとしたり、励ましあったり。

もちろんツイッターにてつぶやく事も忘れない。

紙面の画面のどこにも生きた言葉が無いなぁ~
と、いささか読み疲れし始めた頃、
登場人物のひとりが発した言葉が、ぬるっとした温かい液体となって、
機械的な文字の配列から、滲み出てきた。

ー私ね、ちゃんと就職しなきゃだめなんだ。

誰が聞いても、目にしても、
全く支障のない、あたりさわりのない言葉なんかに、その人を語る事なんかできない。

ただ、ひたすらに『何者』かが、どこかにいる、ってだけのはなし。

その子が発した一言が、
いつの間にか、冷たい機械を使用不可にしていった。

もはや、機械の後ろに隠れていられなくなった彼らがようやく
顔を見せ始める頃…

この物語の世界感がやっと見渡せてきた様な気がした。

気付くのが遅かったか、
結末までに、気持がついていくのが遅すぎたか?の、ようなエンディングではあったが、
なんとなく…

携帯なくてもダイジョウブだよね?と、肩叩いても平気な気がしていた。

レビュー投稿日
2013年7月9日
読了日
2013年7月9日
本棚登録日
2013年7月9日
11
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