Iの悲劇

著者 :
  • 文藝春秋 (2019年9月26日発売)
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感想 : 393
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さすが米澤穂信という感じ。
一気に読んでしまった。
最後のオチを知ってから再読したら、所々でニヤリとしてしまうんだろうな。

地方創生って言葉は良いけど、現実はどうなんだろうね?って話。
政治と行政、選挙と公約、壮大な撤退戦を闘う行政の現場は大変なんだろうと思う。
まあ、だから公務員としての身分も保証されているんだろうけど。

ミステリ悲喜劇とは、よく言ったもんだと思った。

Amazonより--------------------
一度死んだ村に、人を呼び戻す。それが「甦り課」の使命だ。

山あいの小さな集落、簑石。
六年前に滅びたこの場所に人を呼び戻すため、
Iターン支援プロジェクトが実施されることになった。

業務にあたるのは簑石地区を擁する、南はかま市「甦り課」の三人。

人当たりがよく、さばけた新人、観山遊香(かんざん・ゆか)。
出世が望み。公務員らしい公務員、万願寺邦和(まんがんじ・くにかず)。
とにかく定時に退社。やる気の薄い課長、西野秀嗣(にしの・ひでつぐ)。

彼らが向き合うことになったのは、
一癖ある「移住者」たちと、彼らの間で次々と発生する「謎」だった-–。

徐々に明らかになる、限界集落の「現実」!
そして静かに待ち受ける「衝撃」。

『満願』『王とサーカス』で
史上初の二年連続ミステリランキング三冠を達成した
最注目の著者による、ミステリ悲喜劇!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説・エッセイ
感想投稿日 : 2021年1月14日
読了日 : 2021年1月14日
本棚登録日 : 2019年11月10日

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