結婚を気に若くして引退した女流奇術師の曾我佳城が探偵として活躍する。
最初の話は1980年代だけあって、人の描写なりが現在とは違った雰囲気が漂っている。主だった作品でヒロインは30歳代なのだが、30歳代なのに美しいみたいな表現がされていて、当時女は30過ぎたらもう終わりと見做されていたように感じられる。
テレビのシナリオ風なものもあるのだが、基本的に三人称。
視点の切り替わりについていけないものがあった。
「ミダス王の奇跡」は正直、すっきりしない。
最後は、予定調和っぽいというかなんというか。串目青年が、墓守として生きていくのはちょっと気持ち悪いというか哀れというか。
本人としては幸せなのかもしれないけれど。
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- 感想投稿日 : 2012年2月11日
- 読了日 : 2012年2月11日
- 本棚登録日 : 2012年2月11日
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