男子劣化社会

  • 晶文社 (2017年7月12日発売)
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感想 : 25

1/4ほど読んだところで挫折。それ以降はパラパラと流し読み。もう男子ではないおっさんだけど、男が弱くなっているっていうのは他人事でないし、そうなんだろうと思う。

ネットでゲームやポルノばっかり見てると依存症になってコミュニケーション能力が低下して云々、とか、男子より女子のほうが勉強できるとか、肥満、両親の離婚、父性、男らしさ、教育環境、ITの発展、その他諸々もっともらしいことを言っている。様々な研究結果らしきモノを根拠にしてるけど、なんだか眉唾。薬物やら肥満やらの問題は日本にはあまり当てはまらないかな。

「男らしさ」をめぐる混乱は実感としてある。表向きには穏やかで共感的なやさしさを求められ、本質的には攻撃的で威圧的な良くも悪くも旧来的な男らしさを求められている気がする。草食男子ならぬロールキャベツ男子(中身は肉食)が求められている、なんて何処かに書いてあったのを思い出した。男のコミュニケーション能力については、今も昔も大差ないんじゃないかな。現代は昔よりその能力が重要になっているから問題が露呈してきただけで。まったく他人事でないが。

途中で挫折したけど、文中で引用されていた以下の箇所が印象に残った。

『女は初めから女だが、男には成らなければならない。雄性は危険で捉えどころがない。それは女の反発により達成され、他の男たちによってのみ承認される。』

『それは女の反発・・・』以降の文がよくわからない。 たぶん、私が男らしくないからだろう。

後半では対処について書いているけど、正しい普通のことが書いてあってうんざりした。投票行け、とか書いてあって「えー?」と思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年3月29日
読了日 : 2018年3月31日
本棚登録日 : 2018年3月28日

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