陰陽師 飛天ノ巻 (文春文庫)

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本棚登録 : 2287
レビュー : 149
著者 :
らりるれりとん。さん  未設定  読み終わった 

いつも通り幾度となく古典の授業で触れてきた説話たちが、散りばめられている。再読了。
庭の描写が幾度となく繰り返されていく、この花が咲いて散り、季節が移りゆくことに、人の世を重ねてしまう描き方が、まるでほんとうに描こうとしている時代の書き物に似ているところがあって。欲を抱くというのはそれほど成仏しがたいことなのか?それはもはや人ではない気がするのだ、と訊く博雅に対して、「人は人でよいのだ」と応える、その優しさよ、と思う。
人は独り、淋しく生まれついている、と前巻で述べた晴明の「対」にいるのが、博雅という男で、彼こそが晴明をかの有名な晴明たらしめるのかもしれない、とそんなことを思った。

レビュー投稿日
2019年7月1日
読了日
2019年7月1日
本棚登録日
2019年7月1日
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