ぐるりよざ殺人事件 セーラー服と黙示録 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2016年1月23日発売)
4.08
  • (9)
  • (10)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 159
感想 : 9
5

『課題1 トリックとしての見立て殺人を定義しなさい。

課題2 演出としての見立て殺人を定義しなさい。

課題3 トリックとしてのもの、及び、演出としてのもの以外の見立て殺人は想定されるかを論じなさい。ただし、心神喪失、心神耗弱その他の精神の障害によるものを除く。』

探偵養成学校の春期研修に移動中に迷い込んだ完全に隔絶された村で起こる落ち武者の400年の呪いに支配されたキリシタン村での不可解な連続見立て殺人事件に挑むことになる生徒だが、この村は十戒に完全に支配された村で殺人や嘘をつくことが不可能な村でありかつ古くからの隠された秘密や因習や財宝や因縁があり謎が深まっていくばかりの中で、事件の謎は解けるのか、また村から脱出することができるのか、そして呪いは解けるのか、学園の本当の目的であるマグダラ計画とは何なのか、そんなガジェットを全て盛り込んだ上で、ホワイ、ハウ、フーの順番に推理を展開していく素敵な作品。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年2月18日
読了日 : 2018年2月18日
本棚登録日 : 2018年2月18日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする