面白かった!と言う感想が読み終わった後、一番目に出ました。
主人公が泥棒で、しかもそれが「いい奴」ですっごくカッコいい、、、そんな設定は伊坂幸太郎作品のステキな泥棒、黒澤を思わせるものがありました。
いつの間にか、主人公の早坂に感情移入。
お金は5人で盗んだけれど、この5人。
みんないい人で、そのお金をなんとか自分のものにしようと企む周りの悪い奴らと、いうのも、どこか間が抜けていたり、切なかったりと、それぞれの事情があって、トコトン憎めないキャラたち。
いっぱい人が死ぬのですが、読了感はなかなか爽やかなものだったのは、こうしたキャラたちの「精一杯の優しさ」なんだと思いました。
ところどころのご都合主義もあるのですが、底はそれ、小説ということで、エンタメとして大目にみて。
赤川次郎って、痛快な本も書くし、
人情も描けるし、
これからも目が離せない作家の1人ですね!!!
読書状況:読み終わった
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未設定
- 感想投稿日 : 2015年10月17日
- 読了日 : 2015年10月17日
- 本棚登録日 : 2015年10月17日
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