タタール人の砂漠 (岩波文庫)

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本棚登録 : 713
レビュー : 76
制作 : 脇 功 
Sさん 外国文学   読み終わった 

 読みながら “Failing to prepare is preparing to fail.” や “Life is what happens while you're busy making other plans.” という格言を思いだした。

 期待を内に秘めて暮らしに埋没し、決断をずるずる先延ばしにするうちにも、月日は容赦なく過ぎ去っていく。待っていても確実にやってくるのは死だけであり、能動的な行動と「損切り」こそが大切だと痛感させられる。しかしそうは言ってもままならぬもので、やはり何かと逡巡してしまう。けれどもそうこうしていると手遅れになりかねない。耳が痛いし頭も痛い、と内なるドローゴが叫ぶ。

 折にふれて読みたいような読みたくないような名作。

レビュー投稿日
2014年2月12日
読了日
2014年2月11日
本棚登録日
2014年2月12日
2
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『タタール人の砂漠 (岩波文庫)』のレビューへのコメント

testさん (2018年10月12日)

「損切り」という表現に、なるほど!と思わせられました。どおりで、テン年代の日本に需要(共感)がある小説なのだなと腑に落ちました。この感想のおかげで新たな解釈に気がつきました。嬉しいです。

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