高校教師の犬塚は妻を亡くし
男手ひとつで5才の愛娘つむぎの子育てに日夜奮闘する毎日。
そんなある日、つむぎと花見に出かけた途中、
桜の木の下で一人、重箱のお弁当を泣きながら食べる女子高生、飯田小鳥と出会います。
食への興味がなく
娘のつむぎにもコンビニ弁当や
ファミレスで済ませていたダメダメな父親、犬塚は
父親がいず一人寂しく食事をしていた小鳥と互いの利益が一致し、
小鳥の母が経営するご飯屋で
毎夜手作りの食事を共にすることになるのです。
宝島社の「このマンガがすごい!2014」でも
8位にランクインされてるみたいやけど、
いやぁ~、これはホンマいい作品!
女子高生と妻を亡くした教師という組み合わせからして
おじさん世代はそそられるやろうけど、
淫靡な匂いは一切なく(笑)
食事を共にすることの大切さを
毎回、手作りの料理レシピ共に教えてくれる
胸があったまるこになる漫画です。
もうね、第一話で
料理のできない小鳥が
苦労して土鍋で炊いたご飯を
5才の女の子、つむぎが食べた時の
そのはみ出しそうな満面の笑顔に
メロメロになりましたよ!(>o<)
つむぎが言う
『食べるとこ見てて!』の台詞には
誰もが胸が熱くなるだろうし、
どれだけその食事が美味しくて
そのひとときか楽しかったのかは、
その言葉ひとつに
すべて集約されてるように思います(笑)
誰かと食べる食事はいつもより美味しいし、
何気ない会話を交わし微笑み合う、
それだけで料理は息をし、ご馳走になる。
それが好きな人とだと
食事はもっともっとスペシャルなものに変わる。
空虚な心を抱えた擬似家族が
食事を通して心を通わせ、
少しずつ絆を深めていく構成も良くできてるし、
毎回、料理下手な(笑)小鳥と犬塚が苦労して作る料理の数々も、
土鍋ご飯、具だくさん豚汁、半熟の目玉焼きが乗った手ごねハンバーグ、
ピクニックのための唐揚げと玉子焼きのお弁当、にゅうめんと茶碗蒸しなど
どれも日常に根ざした家庭料理ばかりで、
それだけに読むと誰もが作ってみたくなるし、
読む人それぞれが持つ胸の中の「美味しい記憶」が
鮮やかに蘇ってくるのです(^o^)
それにしても、つむぎちゃんの可愛さはもう反則!
こんな子がもしいたら
犬塚やなくてもこの子の笑顔のために
料理頑張ろうって
思いますって(笑)(^^;)
只今、二巻まで絶賛発売中でーす!
- 感想投稿日 : 2014年5月20日
- 読了日 : 2014年5月20日
- 本棚登録日 : 2014年5月20日
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