トリツカレ男 (新潮文庫)

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レビュー : 814
円軌道の外さん 小説   読み終わった 

いやぁ〜もう
大好きな小説です。

コレ何回読んだかなぁ〜♪

みんなから
「トリツカレ男」ってあだなで呼ばれているジュゼッペ。

次々となにかにとりつかれて
その道を極めていく困った性分。

オペラに三段跳びに
探偵に昆虫採集に
外国語にカメラ集めに潮干狩りに
ハツカネズミの飼育、
心の赴くままに
ただ好きなことを
本気でやり抜くだけ。

そんな彼が風船売りの少女ペチカに
恋をした。

果たして
悲しみに凍てついた彼女の心を
トリツカレ男はあたためることができるのか…

という
ウルトラミラクル
ラブストーリー。


童話的で無国籍情緒溢れる物語の中に
教えられたことが沢山あります。

トリツカレ男となり
その都度得てきた能力をフルに活用して、
ペチカのために
西に東に奔走するジュゼッペ。

彼を動かす原動力となるのは、
好きな人をただ救いたいという気持ちだけ。


結局人の心を揺り動かすのは
打算や計算じゃなく、
愚直で不器用なまでの生き方や
『好き』だからこその行動力なんだろうな。

しかし、こんなカッコいい男がいたら、ペチカでなくとも
メロメロになっちゃいますよね(笑)


焼きたてのパンを割ったときの
綿菓子みたいな湯気が好きだと言う
風船売りのペチカ嬢の
キャラがまたいいんですよ(笑)

他にも
ジュゼッペの親友で
人間の言葉が分かるハツカネズミや、
マフィアのボスで
昆虫の標本マニアの
ツイスト親分、
ジュゼッペが働く
優しいレストランの主人、
ぜんそくの病を持つペチカのママなど、
魅力的で温かい登場人物たちが
物語に色を添えます。


人を好きになるということは
誰かの心に種を蒔くこと。

その種はやがて芽吹き、
実をつける。

新たな種は、
今度は別の人の心に蒔かれて
想いは繋がっていく。

たとえ想いが叶わなくても、
今は花は咲かなくても、
たった一人の理解者に出会えたなら、
その気持ちを伝えなくちゃ。

今自分ができる
全力を尽くさなくちゃ。

『一期一会』とは、
そういうことなんだろうな(^_^)


カッコいい男をお探しのアナタ、
今現在恋している人、
夢を追いかけている人、
必読ですよ(笑)

レビュー投稿日
2013年7月15日
読了日
2013年7月15日
本棚登録日
2013年7月15日
19
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