死神の精度 (文春文庫)

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本棚登録 : 32277
レビュー : 2918
著者 :
円軌道の外さん 小説   読み終わった 

第57回日本推理作家協会賞
短編部門受賞作品。


クールでいて、
どこか憎めない死神のキャラが
なんとも魅力的で
大好きな小説です♪


まるでサラリーマンのように
調査部員として
人間界に派遣されてくる死神(笑)。


死ぬべき候補に挙げられた人間を
1週間にわたって観察し、
死ぬことを『可』とするか、
または『見送り』とするかを判断し、
『可』なら、
8日目に来る死を
見届けるのが彼らの仕事。


死神の千葉が
人間界で働く日は
決まって雨が降る。


また人間界の生活習慣や
しきたりに慣れてないので
変なツッコミや
ズレた会話が
面白い効果を生んでるし、

死神のクセに(笑)
音楽を聴くことが
なによりもの楽しみという設定が
また微笑ましくていい(^^)


人間の死には興味はないが、
人間が死に絶えて
ミュージックが
なくなってしまうことだけは、
つらいと言う
変な死神(笑)


この死神のキャラは
伊坂の作る
歴代の味のある登場人物の中でも
特に異彩を放ってるし、
桜や黒澤に次いで
個人的にも
お気に入りキャラです(^_^)



物語は
時代も登場人物もバラバラな
連作短編集で
6つの人生を見届ける死神の話で構成されています。


一つ一つの物語には
すべて軽い謎解きが用意されていて楽しめるけど、
一度出てきた登場人物が
時を越えて
この本の中でまた
意外な形で登場するという仕掛けも
緻密に構成されていて、
読む者をアッと驚かせてくれます♪
(そしてお約束のリンクゲストは(笑)
『重力ピエロ』の
あの人が出てきます!)


死を扱いながらも
どこか軽やかで
清々しい読後感は、
どんなに重く暗い話の中にも
『希望』の光を潜ませることを忘れない
筆者だからこその味わいかな。



短編集なので
かなり読みやすいし
伊坂初心者の方にも
オススメです(^_^)



あっ、そうそう、
CDショップで
一心不乱にヘッドフォンを耳に当て、
なかなか立ち去ろうとしない客がいたとしたら、
それはおそらく
死神なので
ご注意を(笑)(^_^)

レビュー投稿日
2011年4月10日
読了日
2011年月
本棚登録日
2011年4月10日
6
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