キミと話がしたいのだ。

著者 :
  • イースト・プレス (2012年3月16日発売)
3.95
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本棚登録 : 648
感想 : 72
5

猫語が分かり
常に冷静な会社員のしんのすけと
シャケの皮とちくわとニボシが大好きな
猫のくま。

そんな一人と一匹の
ほんわかした日常を描いた
ハートウォーミングなショートストーリー。



なんてあったかい漫画!
(タイトルがまた秀逸)

常に敬語で話し
しんのすけを何かと気遣う
健気な「くま」に
胸がきゅい〜んとします(>_<)
(その気持ちをちゃんと汲み取ってやれるくらい度量のデカい
しんのすけもホンマいいヤツなんスよ)


なんてことはない
くまとしんのすけの日常を描いただけの漫画です。

なのにこんなに胸に響いてくる。


夜桜に感動し、
しんのすけに日向ぼっこに最適な場所を教え、

部屋をかたずけるつもりが
ボールに反応し、
掃除前よりグチャグチャにして(笑)、

お風呂嫌いなのに
友達猫のさんまの前では
見栄張って風呂なんて平気だと嘘をつき(笑)、

初めてのこたつと湯たんぽに虜になる
ちょっとおバカキャラな「くま」。

いつもしんのすけに感謝の気持ちをあらわにする「くま」に対して、
表面上はクールな性格のしんのすけ。

この一人と一匹の絶妙な距離感が
同じ猫と暮らしていた身としては
ホンマ羨ましい。


猫好きなら分かる
猫あるあるも沢山描かれていて、
ひとりニンマリしてしまいました(笑)
(うちのヤミクロが得意顔で雀をくわえてきた時は真っ青になったなぁ〜汗)


そして、ほんわか
ほっこりだけではなく、
「くま」と出会った頃のエピソードと
しんのすけが猫語が話せるキッカケとなった出来事は
猫好きなら涙無しには読めないハズ。


もしも猫と話ができたら、
何を伝えたいですか?


いつも俺がいない時
何してるとか
風呂無理やり入れたり、
爪切る時、肉まで切ってしまってゴメンな(汗)とか、
俺のお気に入りの靴下どこやったとか
沢山あるけど、

ホンマは一つです。
出会ってくれてありがとうという感謝の気持ち、
ただそれだけ。


男爵やハムカツに
さんまなど
ユニークな名前の
猫友達も可愛すぎるし、

猫好きさんや
動物と暮らしたことのある人なら
手放せない漫画になると思いますよ(^_^)v

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2013年6月26日
読了日 : 2013年6月26日
本棚登録日 : 2013年6月26日

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