ゴールデンスランバー (新潮文庫)

4.11
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本棚登録 : 22822
レビュー : 1714
著者 :
storysmakeworldさん  未設定  読み終わった 

読み始めると止まらない。
物語の筋がしっかりしている。その上、筋を支える細かな描写が面白い。
チョコレートと魚のゲームで別れを決める場面や、歌を口ずさみながらさよならを言う友人の場面。森田屋〜と叫ぶ場面など、物語が筋を決める重要なきっかけが全部なんでもないこと である。
実際にわたしたちの生活だってそんなもんだなぁなんて思いました。
僕の人生、よくできました止まりなんだよなぁ、という部分は秀逸なラストシーンにつながるし、主人公のエレベーターのボタンを親指で押す癖も鍵を握る。
伊坂幸太郎が得意な、登場人物がだんだん出会っていく手法も、出会わせることが目的ではなく、主人公がにげながら人生をつかんでいく大筋にそってそれを支えるように描かれているので、ご都合主義な雰囲気が隠れていて丁度よく楽しめた。
ラストまで読んで、これはあり得ない話の現実的な結末に落ち着いたなぁと思った。読み終わった時の爽快感はもう少しほしかったけど、これ以上のハッピーエンドは物語の空気を軽くしてしまうような気もして、これがいちばんだったのかなぁなんて思いました。

レビュー投稿日
2013年6月5日
読了日
2013年6月5日
本棚登録日
2013年6月5日
5
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