大相撲史入門 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2020年9月24日発売)
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感想 : 1
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著者は生真面目な方だったんだろう。大相撲の様々なしきたりとか名称の由来などについて、巷にあふれる俗説をできるだけ排除して、正しいものを残したい、記したい、という思いが伝わってくる。
その姿勢は決してまちがっていないし、ここまで綿密に大相撲の歴史を書物に残したことについては、いち大相撲ファンとして最大限の敬意を表したい。
でも、こうした俗説があること自体が大相撲の魅力のひとつであるとワタシは信じて疑わない。著者も認めている通り、大相撲には「芸能」という面がある。数字(星取表と番付)だけでは表すことができないものが存在する。
大相撲と並んでワタシの好物であるプロレスも同様。大相撲とプロレスをスポーツに分類しようとするから、ややこしいことになる。もし大相撲が純粋なスポーツだったら、対戦する者同士が立ち合いを合わせるなんてことはしないで、行司の一声に合わせて立つはずだし、もしプロレスが純粋なスポーツだったら、反則を5カウントまで許すなんてルールはあり得ない。
そして、大相撲もプロレスも俗説だらけ。それで軽く一晩は語れる。ホントかウソかは実はあまり重要でない。語れることが楽しいのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2021年1月23日
読了日 : 2020年12月14日
本棚登録日 : 2020年10月3日

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