1985年、大学の授業のテキストとして出会ったのが、
この『1973年のピンボール』の英訳版。
アンチョコのつもりで本家の日本語版文庫を買ったら、
面白くなってしまってそのまま村上春樹の”青春三部作”
に突入したことを思い出す。
煙草とビールと女と「この街を出たい」という思いから
成るこのカラカラに乾いた空気感が、ただただカッコよくて
こんな乾いた会話を自分はできるのか?などと青二才は
思ったものだった。
それにしてもこれほどまでに乾いていたのか、というのが
再読した率直な思い。こんな会話はしたくない、と思って
しまうところに自分の年輪を感じたのだった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年11月18日
- 読了日 : 2010年10月25日
- 本棚登録日 : 2018年11月18日
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