「事実は小説よりも奇なり」を地で行く"ウソのような本当
の話"や、自伝的長編エッセイ、短いエッセイを集めた
「折々の文章」などからなるオースターのエッセイ集。
"ウソのような本当の話"は、なんでこれほどの偶然が
重なるのか!と言いたくなるような話ばかり。
でも、以前に読んだ本の一節…人と人との出遭いは、
知らず知らずに行動した結果が導いてくれる巡り会わせ
…を思い出した。
オースターも、偶然は偶然じゃなくて、こうした巡り
合わせだ、と信じている人なのかもしれない。
「折々の文章」に収められたエッセイは、書かれた時期
がワタシがアメリカにいた時期とほぼ重なるので、どれ
も共有感の高いものばかり。
ただ、自伝的長編エッセイ「その日暮らし」だけは少々
退屈してしまった。収穫は、柴田さんの名訳をいくつか
抜き書きしたことくらい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年11月18日
- 読了日 : 2009年1月12日
- 本棚登録日 : 2018年11月18日
みんなの感想をみる