絶体絶命の恋 (角川ルビー文庫 132-5)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年9月30日発売)
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感想 : 7
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裏社会にも絶大な力を持つ香港の実業家、皇獅子×平凡なサラリーマン、兔田優哉。ひ弱なうさぎが、傲慢俺様ライオンに食べられちゃう話です。
香港実業家とリーマンって嫌いじゃないけどありがちなので、イラストが美麗な緒田涼歌センセじゃなかったらスルーしていたところでした。でも、読み始めたら皇獅子が特別な嗅覚を持つ一族で、匂いで「運命の伴侶」を探し当てるという、すごい特殊設定がインパクトあって意外に引き込まれました。
皇獅子が大物ぽく傲慢なマイペース男で、無理強いするつもりはないとか言ってるわりに優哉に強引に迫ってておいおい、と思ったけど、愛がちゃんと感じられるところはステキ。すごい溺愛振りです。
うさは、弱いくせに強情なところもあって、なかなか獅子に懐きません。自分は女じゃないから守られたり品物を買い与えられたりするのはおかしいと思っているうさ。かわいいけど芯の強さがあって好感が持てます。
でも、結局は獲物として皇獅子においしく食べられてしまうのでした。

ベッドシーンは拒絶するけど体は嘘をつかないうさぎがかわいくて、とても煽られます。皇獅子がフェロモンぷんぷんのうさに辛抱たまらず強引にHしてしまうので、最初は嫌がって逃げようとします。でも、だんだんその気になっていくんですよね…遠慮とか伴侶にされることへの抵抗とか、うさぎなりにいろいろ悩んでいるんでしょうが、皇獅子のこと好きなんだなというのは明瞭です。あれだけ熱烈に溺愛されれば、ほだされても無理はないですよね。
Hのページ数がもの凄く多い!あとがきにうさぎは意外にも好色な動物ってあったので優哉はイメージにぴったりだなーと思ってしまいました。いいエロです。

スリリングな場面もありながら、楽しくロマンティックな雰囲気満載で満足しました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 橘かおる
感想投稿日 : 2012年4月25日
読了日 : 2012年4月25日
本棚登録日 : 2012年4月25日

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