甘淫 ~蜜雨に打たれて~ (角川ルビー文庫)

  • KADOKAWA (2015年9月30日発売)
3.42
  • (5)
  • (9)
  • (16)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 106
感想 : 6
3

「エロはじめました 大人のルビー文庫フェア」5ヶ月連続刊行です。
読者獲得のための苦肉の策としか思えない、ルビー文庫の迷走ですね…w
無理しなくても、作品の質さえ良ければ読者は大人になっても離れていかないと思うのですが。でも、西野センセとか宮緒センセとかドエロで有名な作家さんを使ってくるのは意外で、今後ルビーがどう転んでいくのかちょっと期待してしまいそうです。
宮緒センセの時はルビー色が強すぎてびっくりしましたが、西野センセの今作は全然ルビーじゃなくて安定の西野エロスだったので、違う意味でまたびっくりしました。

義父ものです。大学生の志貴は、幼い頃から母親の再婚相手の晴文への恋心を胸にずっと秘めてきたのに、ある日とうとう一線を超えてしまって…という、かなり禁忌感満点な設定です。
血が繋がっていないので、近親相姦よりはワンクッションある感じだけど、とにかくこの二人エロいです。ずーっと盛っていますwww言葉責めと喘ぎ声だけで何ページもかかってるので、エロいんだけど読んでいて途中で食傷気味になってしまいそうに…

途中で志貴の相談相手(心身共に)だった叔父のイケメンゲイの鋼紀まで混ざっての3Pとか、しっかり二輪挿しもあったりとか、きっと眉をひそめる人もいると思われる乱痴気状態が最後まで延々と繰り広げられます。
確かにエロエロだったけど、満腹すぎてさすがに萌える気力も尽きましたw
晴文も鋼紀も盛ってるけど、ちゃんと志貴のことを好きなのでそこは安心できました。

愛も充分でめちゃくちゃエロかったのにそれほど萌えなかったのは何故なのかと考えたところ、あれが足りなかったですね。
葛藤です。
そこそこ悩んでるけど、案外何の障害もなくすぐに結ばれちゃったかなと。母親も折れるの早かったし存在感があまりなかったですね。イケナイことしてるドキドキ感があまりなくて、せっかくの義父ものだったのに旨みを味わいきれなくて、もったいなかったです。
背徳感がもっと出ていたら、ツボど真ん中のストーリーだったと思います。

笠井あゆみセンセのイラストが素晴らしいです。攻が二人ともステキすぎです!志貴もぴったり、かわいいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 西野花
感想投稿日 : 2015年10月9日
読了日 : 2015年10月9日
本棚登録日 : 2015年10月9日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする