背中を預けるには 1 (Ruby collection)

著者 :
  • KADOKAWA (2021年3月1日発売)
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本棚登録 : 119
感想 : 7
4

やっと1巻目読み終わりました。…P479あって、2巻も3巻もこの分厚さでなかなかの難関。
なろう系の作家さんだと知り、とても興味を持ちました。中世欧州の王国を舞台にした転生ファンタジーもので、好みの設定とストーリーでした。

かつては愛する将軍を護るだけの腕前と力がある勇者で彼のために戦死したイオニアだったのに、転生した先がものすごーく過保護に育てられた箱入り息子で、めちゃくちゃか弱い絶世の美少年だったところがツボでした。
とにかく絵に描いたような深窓の令嬢なんですよ…
まだ10代で世間知らずでピュアで、まっさらな心の持ち主で、しかも稀にみる美形とか心配する要素MAXで、ほんとにハラハラさせられました。アウグストやマイア、そしてお兄ちゃんたちの気持ちに深く共感。

一方の将軍グラヴィスはイオニアに恋情を感じていた時には年下攻だったのに、転生したイオニアとは逆転して年の差攻に。これもかなりのツボでした。ストーリーはすごく長いけどその分2倍楽しめました。
しかもグラヴィスずっとイオニアを忘れられず、心が荒むほど長年に渡っての執着がすごすぎてヴィー!!と呼ばれたら迷うことなくすっ飛んでいくのもキュンポイントでした。

レオリーノは夢と現実が交錯するうちに、どんどんグラヴィスとイオニアの関係性を幼いなりに理解していて、特にすごいのが性的なことも夢から教えられてるという…ちゃんと伝わってるのもすごい。箱入りだから襲われる状況には無縁かと思ったら、各方面から襲われ過ぎだったのにはびっくりしました。貞操の危機がてんこ盛りだった…!
レオリーノは身体は軟弱だけど、精神的には早く自立した男になりたいと思うような強さもあって、危なっかしさもありながら成長を期待できる子だなと感じました。

ストーリー的にはどんどん次が読みたくなる展開でとても面白かったのですが、難を言えば冗長すぎというところかな…伝えたいことが全部描かれて過ぎていて、読者に想像したり妄想したりする余地を与えてくれてないような。ちょっと伏せておいてくれたら、そこは夜眠れないくらい妄想がめいっぱい膨らむのに~と思う腐女子です。
私的には、登場人物の家系図がとても素晴らしくて相関関係とか考えるのが楽しかったです。
読後気になって探したら、センセご自身で書かれた相関図があってとても助かりました!

続きもさっそく読もうと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ♥BLノベル♥
感想投稿日 : 2021年5月27日
読了日 : 2021年5月27日
本棚登録日 : 2021年5月27日

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