「きみ恋シリーズ」礼一郎編。「きみが恋に堕ちる」と時系列が同じなので、あの時礼一郎サイドではこんなことがあったのね~と納得しながら読むことができます。
しかし。
礼一郎って実はこんな人だったんだ…
ド天然ちゃんじゃないですか!お兄ちゃん残念なくらいかわいいですっ!
前作ではクール攻の雰囲気まんまんだったのに。
…ということは、春は受キャラに恋していたわけですよね。もう少しで、Hの仕方もよくわからん受受cpが拝めるところだった?
失恋した礼一郎の救済ストーリーかと思ったら、完全にこっちの方がメインでした。
ストーリー構成がうまいです。冒頭部分がいいところで繋がっていて面白い。陣内視点での礼一郎って、それまで思い込んでいた全てをくつがえしますねww
ド天然とわかって、あの暗闇練習とか正面きって学校放送呼び出しとかに改めて大爆笑しました…前作シリアスだったので、すっかり騙されていました。礼一郎、最高です。
一方、副店長で10歳ちかく年上の陣内は、明るくて前向きでいいオトコです。
コメディ仕様になっていますが、言ってることはひとつひとつ胸を打たれるものばかり。商売というものを何も知らないお坊ちゃまの礼一郎に言ってきかせる言葉の数々には愛があります。
まさに歩くネガポ辞典!!
それに、悪いと思ったら潔く自分から折れることもできるし、礼一郎が成長すればほめる事も忘れない。
そして、ちょっと強引。
陣内は恋をして傷ついた礼一郎を見て、彼を傷つけた司と春の無神経さに憤るのですが、自身も無神経に強引な態度に出てしまって泣かせてしまいます。激しく後悔する陣内ですが、同時に自分の気持ちを確信する事になって。
コメディ仕様なんだけど、ステキな攻。
エロ的にもバツグン。袴、袴!Hシーンの描写に萌えまくりました。さりげなくエロス。絡みの描き方がうまいし、きれいです。
この先が楽しみです。とにかく、ツボつかれまくりでした。
- 感想投稿日 : 2013年2月27日
- 読了日 : 2013年2月27日
- 本棚登録日 : 2013年2月27日
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