疵と蜜 (キャラ文庫)

  • 徳間書店 (2015年3月27日発売)
3.59
  • (5)
  • (15)
  • (17)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 128
感想 : 12
4

金融会社の強面社長×若くして起業したIT派遣会社の美人社長。
情熱シリーズを彷彿とさせる、いかにもセンセらしいcpでした。
青年企業家の里村は、会社の資金繰りのため方々に頼み込むがすべて断られ、仕方なく長谷の経営する融資会社に縋ります。
借金のカタに身体を要求される…という使い古された王道ネタです。またかと思いましたが、イラストが笠井あゆみセンセだったことと、王道ネタだけど嫌いじゃないのでw楽しく読みました。
イラスト、表紙はスーツイケメンとタバコでカッコいいですが、ちょっとめくるとたいへんエロいことをいたしているシーンに目が釘付けになります…攻様のズボンが少し下がっていて、もう少しで半ケツブリーフが拝めそうなのに!ってところが芸が細かいです。

長谷が「情熱」シリーズの遥もびっくりの、本心が見えないタイプの攻でした。里村視点では、893ぽくてキチクで冷酷な男という印象になっていますが、実はすごく里村のことを特別扱い(彼なりに)しています。わかりにくい嫉妬もしていますwww
里村にはきっと伝わらないだろうな~と思うけど、よく観察すると案外優しいところがあるのです。
里村も里村で、幼い時の事件の後遺症なのか、人に心を開かず何でも自分ひとりで解決しようとする強情な性格です。むしろそこには心を開けない臆病さがあるのかもしれません。
なので、最初は二人は契約として無理矢理イヤイヤな身体の関係だけで繋がっている辛くて切ない話かと思ったんですが。
とんでもなかったですね~!!!
蓋を開けてみれば、何だかめちゃくちゃ甘い話でした。
長谷はひょっとしてひと目惚れ??不器用のせいであんなことになったのですか?
里村もびっちに見せて、実はかなり一途!長谷をひどく誤解して、ツンデレ装備していたのでは?
遠回りしたけど、その分絆が深くなっているようで良かったです…w

ストーリーはサスペンス調なんですが、話の中心は二人の色恋と絡みになっていました。
事件のことでハラハラさせる場面もあるのですが、まあ想定内の展開でした。
事件に関しては二人の愛の高まりの、あくまでも添え物として考えたほうがいいかも…
それより、二人が告白するシーンの方がドキドキしまくりました。シャワーシーンがとてもエロかったです!
イラストも剃毛シーンでガン見。嫉妬が丸出しでHENTAIちっくで萌えました。Hシーンがさすがに上手いです。

野上と青柳も、とても魅力的で気になるキャラでした。
スピンオフ、とても楽しみです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 遠野春日
感想投稿日 : 2015年4月10日
読了日 : 2015年4月10日
本棚登録日 : 2015年4月10日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする