腐ォロー (アクアコミックス)

著者 :
  • オークラ出版 (2010年1月12日発売)
3.60
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本棚登録 : 80
感想 : 10
5

思わぬナイスフォローがおいしすぎる、ハードエロオムニバスです。
フォローになってないのが、扉絵の裏側!ゼッタイに本屋さんでカバーを頼んだらいけません。何のフォローも出来ないモロ出し臨戦態勢無修正。胸毛、ギャランドゥ、指毛のおまけつきです…ドヤ顔の腹筋割れは、本屋さんでの羞恥プレイ確定。

「腐ォロー」は、自慢の娘をマヌケな事故で亡くし、残された大人しい娘婿を、ソッチの気がありそうな自宅警備の息子になんとかさせて、平穏な家庭を維持しようと画策する母親の話です。絵は劇画タッチなのに、話自体はエロコメというギャップがなんとも言えません。リビングで豆乳飲みながら「息子はホモ」とつぶやくお母さん、すごいです。確かに好都合!爆笑しました。

二つ目の話は、金持ちの息子だけど父親の女性関係など家庭内での問題に不満を抱える高校生アツシが主人公。アツシが問題起こしても、社長の父親が金で解決してしまうのが気に入らず、次々に事件を起こしています。次にねらったのがマジメ優等生のヒロト。でも、犯している最中にもかかわらず、いたわられてしまい…
ヒロトくんのブリーフがかわいい。そして、そんな彼にほだされるアツシもかわいいのです。陵辱ではなく合意の上だと学校や親に言うヒロトくんも情が湧いてる感じです。
しかし、強力な助っ人が登場するんです。なんか、ハキ違えてる気もするんですが、意外にパワフルで周囲を圧倒するところが好感。
18年後、ちゃんと二人でつるんでお仕事も順調なのが嬉しかったです。そして、相変わらずパワフルなあのヒトも受けました。

「良いコの腐ォロー」は、キャバ嬢の借金を取り立てに来た三木が、そのヒモで、頭と下半身がとてもゆるい直人をロックオンして、借金返済を口実にまんまと自分のものにしてしまう話です。一見顔も恐いし鬼畜なムードの三木ですが、よく読むと苛めながらも甘やかしきってるじゃん!みたいな。
三木が女の残していった息子のケータをうまく使って、直人をがんじがらめにするのが面白すぎでした。ケータがその後もちゃんとフォローされてるのが、ハートウォーミング…

「ティラノ腐ォロー」は、かつて苛めていたデブの同級生と自分の父親がラブラブエロエロな関係になっているのを目の当たりにして、衝撃を受ける怜二の話。しかも、デブだった栄が痩せていて、おっとりした美形に!父親と栄の激しいエロシーンをガン見している怜二というシチュエーションも煽られます。しかも、「お義母さん」ができてしまうとは、天罰だよね。

描き下ろしは、栄の父親と謎のケイのエロスだけど純情な関係。体だけじゃなくて、ちゃんと気持ちがあるのが読んでいて萌えます。
栄は1話の敏樹の弟。同級生同士だったり、直人のところともつながっていたりします。そういうの見つけるのも面白かったです。

非常にアダルトな醍醐味。わかる人にだけわかる話のつくりがオイシイ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 葉月つや子
感想投稿日 : 2012年7月18日
読了日 : 2012年7月18日
本棚登録日 : 2012年7月18日

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