Punch 3 (ビーボーイコミックス)

著者 :
  • リブレ出版 (2010年2月10日発売)
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本棚登録 : 597
感想 : 23
4

裕也の出現で、嫉妬と不安で尋常ではない牧と、そんな牧の態度にますます揺れる浩太。お互いにわだかまりがあるせいで、どんどんすれ違ってしまう気持ちがせつなすぎ。
いつも明るくて楽しそうに下ネタで盛り上がっていた牧が、これほどまでに苦悩しているのは本気の表れなんでしょうが、辛いですね。まさか、こんなに牧に同情しながら読む日が来るとは、当初考えもしなかった…
おまけに、浩太が記憶喪失になる事件まで発生。ちょっと、ベタな展開?とちらっと思ったけど、これで15の浩太に戻らないと牧としても心の決着がつかないわけだから、やっぱりアリかなぁ。

体は19でも心は15なので、今までのようには接することができない牧が、果たしてどうでるのか、かなりの見ものでした。
真剣勝負に出た感のある牧は、やはり大人です。
そして、記憶を失った浩太は素直で子供で、それでも牧は惚れるんだろうなという予感がありあり。
15の精神年齢にムタイはできない、「絵に描いた餅」状態でほんとに気の毒です。しかも、また浩太が好きになってくれるとは限らないし。
そのあたりの描き方、憎いほど上手いです。

描き下ろしの「牧 志青 慰安すぺしゃる。」は、牧だけじゃなく、こちらも爆笑してバカバカしく慰安されるしくみ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 鹿乃しうこ
感想投稿日 : 2011年2月16日
読了日 : 2011年2月9日
本棚登録日 : 2011年2月9日

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