SFを読みたい夏だった…(もう9月)
読みたい本(アンドロイドは電気羊の夢を見るか?)がまだ手に入らないので、積んでいたこれを読むことにしたのだった。以前2061年まで読んだが、ちょっと疲れたのでこれだけ残しておいて、気が向いたら読むことにしていたのをやっと読めた。2061年はレビューを2016年に書いているね…長い間積んでしまったね…ようやく会えたねプール…

一応、フランク・プールが主人公というのは読む前から知ってて、だから3001年ではボーマンとプールが再会するだろう、してくれという希望を持って読み始めて、そこだけを目指して読み進めた本であった。
よかった。それだけで高評価。

モノリスは人類がどうこうできるものじゃないというのを1000年先の未来でも貫いて欲しかったが、人類を超越してしまっているボーマンが介入したから仕方ないかな。
ハルとボーマンは、二人ともすごく大事にされたキャラクターなんやろなとは思ったが、最後はもう少し救いが欲しかったな。

ところでフロイドはどうなったん?

2023年9月22日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2023年9月21日]
カテゴリ 海外

この夏はSFを読もうかと思って!あまり読んでないけど、読みたいジャンルなので!とりあえず古典的SFを読みたいなあと思って、アンドロイドは電気羊の夢を見るかを借りに図書館行ったら、ディックの本これしか置いてなかったからこれ借りた。
最初の一~二段落目だけでこの話の世界観が分かるのやけど、わたしはこの冒頭に衝撃を受けたよ。SFってすごいな。ネットワーク上に神がいるのか。
デスゲーム始まるからこのタイトルも納得やけど、最後の最後、2回目のどんでん返しでタイトルそういう意味かあとなった。そうかもう夢の中にいることにしたのか。
本当に話も面白く読んだが、他にも章タイトルはその章を読み終わるごとに目次のタイトルに戻って読み直すくらいには楽しんだ。なにあの章タイトル?わたし何か読み落としてるの?ラッセル破産したってよ。(誰か教えて…)

アンドロイドは電気羊の夢を見るかはまた今度読もう。まだ何冊か読みたいSFがあるけどもう8月も半ばになってしまった…

2023年8月10日

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読書状況 読み終わった [2023年8月10日]
カテゴリ 海外

あー面白かった。知っとるのも多かったが、とりあえず夢の中っぽい妖しいの読みたい人は手っ取り早く読める。青頭巾入ってるよ!!でも乱歩とか夢野久作は入ってない!!
わたしは随筆も詩歌も自分では進んで読まないから、新しい出会いもあったし、詩歌の編者のひとことがどれも面白い。若山牧水はお酒にまつわるへんな逸話はあるのかい。ない?ありそうなけどどうなの?

それから最後の「耽美ことはじめ」読んでて思ったけど、タルホなんかもそうやけど、文房具もものすごくときめくおとこのこアイテムなんやな…わたしは文房具も好きなことを少し前に自覚していろいろ集めだしたのやけど、長野まゆみをがつがつ読んでた10代の頃はそこが繋がってなかったな。だってあの頃はステッドラーとか知らんかった。ものを知っていて、それに対する何らかのイメージを持っていた方が本も楽しく読めることに気付いたのは20代の頃であるよ…

2023年7月23日

図書館でジャケ借りしてきた。
海の生き物大好きで、ぱらっと見ただけでも素晴らしい絵本だと思ったので、借りて帰ることをすぐ決めた。

ワレカラの存在は知っとったが、ここまで詳しい絵本があるとは…!!でかいドアップのワレカラ!!この強烈な口元!!!ちらほらと描かれているほかの海のこまい生き物たちも素晴らしいです。ヒラムシとか、ヒドロ虫とか、ツルヒゲゴカイとかね。みんな可愛いです。

このシリーズ、わかめ、うにが出ているらしいが、シリーズ①のこれが強烈すぎるやん
いずれわたしの大好きなモヅルくんや、刺胞動物系や、うみうし、ヒラムシらへん出してくれんかなーーー

2023年6月21日

読書状況 読み終わった [2023年6月21日]
カテゴリ 児童文学・絵本

めちゃくちゃ読みやすくてびっくり。シンデレラストーリーだから頭空っぽにして読める系エンターテインメントで、頭空っぽにしてなんか読みたいと思ってたから今のわたしにぴったりだった。
それでも昔の男たちは強引やなとは思ったが、これでも読みやすく書き換えてくれた方なんでしょう??元の話をちょっと調べただけでもその努力がうかがえる…
昔の男どもはこわいな…
原典は共感できなさすぎてしんどくなる気がするのでこれから先も読むことはないと思うが、これは面白かったよ。
古典の知識なくても読めるよ。すごく分かりやすい解説がちょこちょこ入っていて本当に読みやすいよ。

2023年4月27日

読書状況 読み終わった [2023年4月26日]
カテゴリ 近世・古典等

2022年度の夏読書…のはずだった本…
(夏の文庫フェアでくじ引きして引き当てた本を読むというのを毎年やってる)
推理小説の古典読みたい欲があって、アガサ・クリスティ読んだりしてたとこにこれを引いたから…わざわざここで引かんでもまあいずれどこかで出会って読んだやろうな。
なんかこれまでの読書経験から簡単に真相が分かってしまうものもいくつかあって、ちょっともったいなかったな。椈屋敷は田舎の不気味な感じが出てて面白かった。
他のも、人が死ぬのばっかりじゃなくて面白い事件(?)が多くて楽しかった。

2023年4月20日

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読書状況 読み終わった [2023年4月20日]

なんやこれは?漫才かZAZY的なイラストネタかなんか見さされた感じやな?と思ったら作者は芸人だった。納得。起承転結美しいです。

2023年1月28日

読書状況 読み終わった [2023年1月28日]
カテゴリ 児童文学・絵本

ものすごく読むのに時間がかかったけどやっと読んだ。喜三太がいいキャラしててかわいい。

2022年12月14日

読書状況 読み終わった [2022年12月14日]
カテゴリ 男性作家
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めっちゃ有名な絵本。これまで興味なかったけどよく見たら絵が町田尚子やと?!?!

ほんでおる!!!!!めっちゃおる!!!!!やっぱりおる!!めっちゃおるよ!!!!!ネコチャアアアン!!!!

2022年11月26日

読書状況 読み終わった [2022年11月26日]
カテゴリ 児童文学・絵本

悟空が医者の真似事をする話が入ってる巻。
妖怪を退治するくだりが簡素になってきた。
あとやっぱり悟浄が有能。なのに活躍できない…。

2022年9月24日

読書状況 読み終わった [2022年9月24日]
カテゴリ 西遊記

悟浄の見せ場のある巻やったけど、もーーーちょっと活躍させてもいいのでは!!!いやそんなもんか…そんな強くないもんな…
あと玉竜ももっと見せ場欲しいよなーーー。この玉竜、人型にもならなければ喋りもしないから見せ場少ない。

2022年9月18日

読書状況 読み終わった [2022年9月18日]
カテゴリ 西遊記

ものすごく久しぶりに本を読み終わった。
短編で読みやすいです。こんなとこで語れるようなそんなネタ、みんなよう持っとるな。わたしも色々な経験せないかんな。

2022年5月22日

読書状況 読み終わった [2022年5月22日]
カテゴリ 副編

がっつりネタバレレビューですよ!!!!


双子というモチーフは大好きなのですが、双子ならそうするよねえーという王道の双子だったので、これまで読んだアガサ・クリスティみたいに結末にびっくりーというのはなかった。
まあ、双子の片割れが意図的に入れ替わりたいと思ってそうするのが読んでて楽しいんやけど、これはそこまでやばくはなかった。
あと、彼氏の母親が事件に全然関係なくて拍子抜け。

晩年のポアロの周囲や評判がよかったな。昔の有名人なんか若い子知らんもんな。その辺がリアルでよかった。

2022年1月3日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2021年12月26日]
カテゴリ 副編

創元推理文庫版、訳は厚木淳。
はるか昔からの積読をやっと消化したよ。

狭い狭い村の話やのに、日本の村みたいになんか薄暗い感じが全然ない。狭いから秘密はぜんぜん持てんしみんな村中のことを把握しときたい。やのに人間関係がわやわやでなかなか…
マープルこういうキャラやったのか…有名な探偵キャラってみんなクセ強いね。
この人がこれから村の外に出て事件を解決していくの?それともコナン方式でマープルさんがおるとこで事件がおこるんかな??

2021年12月16日

読書状況 読み終わった [2021年12月15日]
カテゴリ 副編

「乳と卵」の続編と聞いていたので、それをいっぺん読み返してから読んだけど、第一部が「乳と卵」の焼き直しになっとって、テーマも別物になってたので読み返さんでもよかったみたい。

「乳と卵」は緑子が中心の、思春期女子とその親のあれやこれやをわちゃわちゃやってたのやけど、これは全体通して母娘の話やったな。受け継がれる母娘の話(文学)というのもフェミニズムの一つらしい。

「乳と卵」のときのわちゃわちゃ感ももうない。これは川上未映子が、初期の頃の他の作家に影響受けた文体じゃなくなってるということだろうからいいんだけど、あのヤイヤイやってるのもあれはあれでよかったし、「乳と卵」はやっぱり別物で、わざわざ焼き直しせんでもよかったのでは??とちょっと思った。
でも、「乳と卵」よりも丁寧に描写されてて、読みやすくなっとるよ。なのに乳と卵より読むのに時間がかかったよ!

善ゆりこの言ってるのは反出生主義というやつか。幸せになってくれぜんゆりこ。

2021年11月24日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2021年11月24日]
カテゴリ 女性作家

アガサ・クリスティ2冊目。
わたしのひゃくごじっ冊以上ある積読の中でも、中学くらいから積んでた、化石になりそうな積読中の積読であった。

カストくんが序盤から犯人だと読まされてたから、カストくんとの繋がりとか動機とかが分からないのが読んでて違和感があってしんどくて、多分意図的に入れた伏線とかミスリードとかやったんやろうけど、中盤はほんとに読むのがだるかった。でも最後ちゃんとどんでん返しがあってスッキリしたよ。

ちなみに古い版だから訳者はこの人じゃないんやけど、いろんな人のレビューみる限り新しい訳者のを読んどけばもっと楽しく読めたのかもしれんな。言葉遣いに不自然なとこがちょこちょこあった。

2021年11月6日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2021年11月5日]
カテゴリ 副編

純文学畑の人がタイムリープもの…?と思いながら読んだけど、主人公がぐじぐじとしてて、なんべんやり直してもやり直したいことはなにもやり直せないのは期待通り。
こんなに自分を省みる時間があったのに、結局オリジナル人生でないときちんと反省も思いやることもできないし、浩はそこにしかおらんしね…

いやほんとに10年前は子どもが存在してないからね。自分ならそこでまず絶望してしまってどうしようもなくなると思うし、読みよっても浩がおらんのがつらくてもーーーそればっかり気がかりやった。
同じ人と結婚したとしても同じ子どもが産まれる確証は全くないからねこの主人公の回遊人生…

あ!あと関係ないけど、このお話は坂下宙ぅ吉がいる世界線やったのにちょっとわろた。スターシステムというほどのものではないけど、こーゆーのがあるとちょっと楽しいよね。

2021年10月28日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2021年10月27日]
カテゴリ 男性作家
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アガサ・クリスティは、大好きな高橋留美子がはまったって言ってたのと、あとやっぱり基本だから読んどこうと思って何冊か借りてきました。年が変わるまでに借りたのぜんぶ読み切りたいなーー

今の時代、あまりにも有名なこの話をなんも知らん状態で読むことは難しいよな。それができたらどんなによかったかと思う。わたしも誰が犯人か読む前から知っとったので、その前知識がある上で読んだよ。
それでも、このアリバイでどうやって????いやこの人はやっぱり違うんやない???とかなんとかそれなりに楽しめたので、それはそれでよかったよ。
結末だけ知ってるみんなも!読んで損はないとおもうよ!

いろいろな国の人が出てくるのやけど、それぞれの国のよその国に対するイメージとか偏見とか、そーいうのが難しかったな。わたしが持っとる価値観やないので、読んでてスっと入ってこん。誰がなにじんかなかなか覚えられんかったな。

2021年10月17日

読書状況 読み終わった [2021年10月17日]
カテゴリ 副編

ほとんど読んだことのない作家やったんやけど、町田康が解説書いてたからこの機会に読もうと思って買った。
めっちゃ面白かった。こんな面白い小説と出会わせてくれてありがとう町田康。
タイトルからはぜんぜん想像つかん内容よ。アル中のへべれけがいろいろ問題起こしてゲロにまみれながら救急車で運ばれて、踏んだり蹴ったりな人生を恨みながらそれでも酒をやめられない話じゃなかったよ。

入院前のワンカップでこれはすごい話やなと思ったし、かなりまじめに中毒について語ってるし、霊安室の話は二回とも度肝を抜かれたよ。すごい話だよ。
前半の、夢現わからんあやふやな感じよかった。急に支離滅裂になったり回想かと思ったらただの夢やったり。ずーーっと酩酊してたんだなあ。

最後、アル中なおったみたいな描写になっとったけど、なおらんくていいのでは?と思った。でも主人公以上の重度のアル中は他に出てきてたからそこはもういいのかなあ。

2021年10月12日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2021年10月12日]
カテゴリ 男性作家

これ岡山県北の話やったんや!!と分かって手に取りました。
タイトルだけはめっちゃ有名で、以前はエンタメにそんなに興味なかったからこれから先も読むことはなかろうと思いよったのに、今わたしは岡山県北に住んでるし、人のくらいとことか、ちょっと不気味で怖い話は好きだし、粗筋きいたら読んでみたくなったやん。

そうかきょうてえって怖いって意味か。「悪魔の手毬唄」でも登場人物が「きょうとい」てなんべんも言よったよね。あれも県北よね(モデルとして作東地方が有力らしい。近所。)
それにしても悪魔の手毬唄もやけど、県北て闇が深いね。密告箱は最近実物が津山の民家で出てきたらしいし、県南や岡山市に対する、何か羨望と妬みがまざりつつ「あそこの人間と自分らは質がちがう」と思っとる排他的な感情とか、ほんとにすぐ近所の話を見てる気分で読んでて面白かったー。

閉鎖的な田舎の村のやばいとこがいっぱい詰まっててほんとに楽しかった。ホラーという感じはなかったけど、閉鎖的な村ってだけでホラーだよ。ミッドサマー。
田舎の村のやばい俗習とかいろいろ知りたくなった。遠野物語とか読むべき?

2021年10月3日

文体に慣れなくて読むのにものすごく時間がかかってしまった。
ジャケ買いした今年の夏読書やったんやけど、夏終わってしもたやんけ。

これは子育てしながらちみちみ読むもんじゃなかった。人物も時空も入り乱れてるので(章ごとにじゃないよ。一文ごとに入り乱れてるからね)腰据えて読まんとわけわからんなる…実際この話の半分も理解できとるとは言えない…でも世界観に圧倒されて思わず高評価…すごい…
舞台はSFで、手法は幻想文学なんかな。夢の中みたいな世界だよ。

最後みんな山に集結するとおもうやん。実際みんな山に来たやん。それでみんなの話が最後繋がるんやなあと思わせといて絶対に世界が交わらないという展開にすごい衝撃を受けた。

2021年9月22日

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夏なので幻想怪奇系の積読を消化するぞのコーナーです。
これでこの夏読みたかった積読はぜんぶ読み切った。

久しぶりに唐十郎読んだけど、やっぱりモノへの執着がいつも独特だな。モノに思いを乗せるから不思議な雰囲気の話になるんやないかな。
それにしても背赤後家蜘蛛とかイッパンピープルとか…
平成も過去の時代になったな…

2021年8月11日

読書状況 読み終わった [2021年8月11日]
カテゴリ 男性作家
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夏なので幻想怪奇系積読を消化するぞのコーナーです。
横溝正史はミステリやけど、まあ半分ホラーみたいなもんやし、積読やないけど夏読書に選びました。
前に読んだ悪魔の手毬唄が面白かったので、岡山が舞台のはもっと読んでみようかなと思ってつい最近買った本。
悪魔の手毬唄にあったような不気味で怪しいホラー感はあんまりなかったな。ちょっとこわいミステリって感じ?
閉鎖的なド田舎ってそれだけでこわいよね。金田一くんももっと、よそもんは火であぶってしまえとか言われて追い回されたりするのを期待してしまったけどそこまで排他的ではなかった。
でも排他的で封建的なこんな島でしかないような事件で話は面白かったし、金田一くんが発句屏風を解読するとこなんかコミカルで、楽しいエンタメ読んだなあーと思ったよ。

あっそうそう、前半の清水さんがほんとに可哀想でさーー金田一くんはともかく、磯川さんはきちんとしっかり誠実に清水さんに謝るべきとこで、なんで清水くんの勘違いを笑うんや?おまえのせいだろうがよ。謝れ。
あとは了沢くんもすごくいいこだから幸せになってほしいな。

2021年8月6日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2021年8月6日]
カテゴリ 男性作家
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夏なので幻想怪奇系積読を消化するぞのコーナーです。
5冊目?結構読んだ。

これもかなり前から積んでた本。「片腕」目当てで買ってそれだけ読んでたんじゃなかったかな。「片腕」やっぱりすごいよ。冒頭のインパクトもすごいし、最後までしっかり純文学だよ。
他にも冒頭の吸引力がすさまじい話が多かったなー。川端さんは冒頭作家なのか。
特に好きやった話は「故郷」。時空が入り組んでてずっと向こうと隣り合わせで、そういう雰囲気がすごいよかった。
あとは「顕微鏡怪談」も好き。やべーやつの話って面白いんだよ。「薔薇の幽霊」もいかにも少女小説って感じでよかった。

これ読んでて思ったけど、怪談は純文学と紙一重なんやね…怖さや面白く読ませることだけを追求したものはエンタメだと思うけど、人の深いところを表現するための手法としてそういう不思議な世界観になってるわけだからね…
怪談傑作選いうとるけど怪談て感じがぜんぜんせんのも多かったよ。

2021年7月30日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2021年7月30日]
カテゴリ 男性作家
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