室生犀星集: 童子 (ちくま文庫 ふ 36-10 文豪怪談傑作選)

著者 :
制作 : 東雅夫 
  • 筑摩書房 (2008年9月10日発売)
3.82
  • (8)
  • (16)
  • (13)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 150
感想 : 12
3

夏になったね。今年の夏は幻想怪奇系の積読を消化するよ。
一冊目は10年近く積んでたこれを読みました。

積んでた10年の間にわたしは子どもを産んで母になってしまったので、前半の「みずうみ」まではきつかった。積まずにすぐ読んでればぜんぜん感想違ったやろうけど、積んじゃったからね。

後半はどれも面白かったよ。「幻影の都市」なんか読むと、当時の都会はやっぱり境界ぽくてええなあと思う。「あじゃり」は「青頭巾」のリメイクなのかな。モチーフとかでなく室生犀星版青頭巾て感じ。視点が増えてて分かりやすいし、はかなくてかなしい部分が強調されててよかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 男性作家
感想投稿日 : 2021年7月9日
読了日 : 2021年7月9日
本棚登録日 : 2012年9月17日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする