風の歌を聴け (講談社文庫)

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本棚登録 : 15591
レビュー : 1451
著者 :
抽斗さん どこかにあると、まだ信じてる   読み終わった 

ああ、村上春樹はここから始まったのか。これは、凄いな。「新しかった」し、「鮮やか」だったし、「おしゃれ」だっただろうなぁ。
そして、今でもその「新しさ」と「鮮やかさ」と「おしゃれさ」は、時が止まったみたいに当時のままのような気がする。

だるくて軽くて憂鬱でさらっとしてて、夏でビールでレコードで若くて。
行き止まり。
永遠に止まった時計のような。
世界と自分が他人で、でも一緒だった頃のような。

風の歌を聴け。

レビュー投稿日
2012年4月25日
読了日
2012年4月18日
本棚登録日
2012年4月18日
5
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『風の歌を聴け (講談社文庫)』のレビューへのコメント

Pipo@ひねもす縁側さん (2012年4月25日)

私は熱心な村上読者ではないのですが、彼は私の出身校の先輩なので、初期の作品がまとう雰囲気は、説明されなくても「あるある」レベルでものすごくよくわかってしまいます。いいんだか悪いんだか(笑)。

そんな村上さんももう還暦。「歳月は人を待たず」ということばと、作品中の時間とのタイムラグの、どちらも痛感いたします。

抽斗さん (2012年4月28日)

>Pipoさん
村上作品の雰囲気が「あるある」とは、「国内にこんなとこあるのかなぁ?」と思っていた私にはびっくりです! 地元ならではの空気感、なのでしょうか。

村上さんは、もう国内どころか世界的に著名な作家ですものね。デビュー当時と今とでは、確かに大きな時間の差がありそうです。

yuu1960さん (2012年5月2日)

ピンボールを先に読んだので、鼠って何。という感じで、ちょっと話が判らかったことがあります。
その後は映画の所為で、本書を雰囲気の暗い話だとずっと誤解していました。
抽斗さんのレビューで本書の中の風が丘の街に吹き抜けていく手触りを思い出しました。

抽斗さん (2012年5月2日)

>yuuさん
実は私も「ピンボール」を先に読んで、「??」状態だったのです。この本を読んで、ようやく「あ、こういうことだったのか」って感じです(^^;)。
映画もあるんですね。この雰囲気が映画になるところは想像できないですねぇ。。

嬉しいお言葉、どうもありがとうございます! 読み終わってみると、不思議と「これしかない」感がするタイトルですよね。

yuu1960さん (2012年5月5日)

映画を撮った大森一樹監督も村上さんの高校の後輩にあたる人ですが、残念ながら映画の中に風は吹いていませんでした。
「羊をめぐる冒険」は、止まった世界が終わる話かも知れません。
お勧めして良いか躊躇いながら、やはり抽斗さんの感想を聞いてみたい。

抽斗さん (2012年5月6日)

>yuuさん
止まった世界が終わる、ですか・・・!
感想を聞いてみたいと言っていただき恐縮です。yuuさんのお言葉で興味を持ちましたので、近々読むかもしれません。よろしければ、気長にお待ちくださいm(_)m

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