好き好き大好き超愛してる。 (講談社文庫)

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本棚登録 : 2231
レビュー : 299
著者 :
抽斗さん どこかにあると、まだ信じてる   読み終わった 

んーむ。舞城さんの、現実と真っ向から取っ組み合ってる感じ、好きだなぁ。で、取っ組み合ってすんごいボコってでもそれ以上にボコられてる感じが好きだなぁ。こういう言い方もどうかと思うけど(笑)。

現実は現実でしかないモンスター。抵抗するしないに関わらず、僕たちはその現実で生きている。人は死ぬし、殴られれば痛く、悲しいことがあったら泣く。愛する人といたら嬉しい。楽しい。その人のために何かしたいと思う。
この世界で、その人のために、自分ができることは何だろう。
でもそうやって考えた時、現実の壁に直面する。私達ができること、目の前にいるただ一人の人、その人を守るためにできることを考えて、本当に考えたら、怖くなってしまう。ならない? ならない人もいるかもしれない。でも、なる人もいる。

ミスター・シスターが出てくる砂漠の話が一番好きだ。この話をことあるごとに思い出す。「親切にすると夢は直る」。ふーん。「夢を見る、女の子を探しに行かなくちゃと思う」。ふーん。「でも会いたいよ」。ふーん……。抽象的で、意味不明な話なのに、思い出すと切なくなる。どこかにいる、僕の好きな女の子。会ったことのない女の子。でもその子はもう死んでる。会いたいけど、会えるけど、でももうその女の子は僕の好きな女の子とは別人なんだ。会ったことないけど……。

それにしても、内容にぴったり合ったタイトルだこと。
好き好き大好き超愛してる。

レビュー投稿日
2014年12月28日
読了日
2014年11月16日
本棚登録日
2014年11月16日
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