阿修羅ガール (新潮文庫)

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本棚登録 : 2913
レビュー : 489
著者 :
抽斗さん 誰かのためじゃない   読み終わった 

まいじょーーーーーさーーーーーん!! 今まで読んでいなくてごめなさーーーい!! 好きです!!

って感じだった。
疾走する文体、ぐいぐい引き込む躍動感、混沌と俗、でもって「愛」。
女子高生のアイコが頭の中で考えたことがそのまま文章になっているかのような文体は、リアルタイムなスピードを持っているかのようで圧倒される。彼女が思うちょっとしたことがみょーに生っぽくて、日常というものが持つ均衡と、それゆえの不自然さをよく表現している。

思考はつまづきもするし、二段跳びに駆け上がりもする。好きな男の子のことを考えていると照れるし、それと同じレベルで暴動とか命とかのことを考えたりする。もちろん、その問題の程度の差とか範囲の差とかは彼女もなんとなくわかっているんだけど、それと並行して感情は見て、聞いて、話している。刺激がいっぱいなのがわかる。彼女のアンテナがびんびんなのがわかる。彼女の中に言葉があふれているのがわかる。

森はこれ映像で観たらトラウマレベルだよ、と思うくらい怖かった。いきなりはじまってびっくりした。グルグル魔人のところも怖かった……視界が狭いというか、限られた視界しかない世界を見ているみたいな感覚になって、森の場面とは違う不安さを抱いた。
正直に言うと、阿修羅云々のところは、ちょっと性善説すぎやしないかな、アイコ? と思ったけれど、まぁ彼女は彼女なりに思うところがあるのだろう、と思っておく。

舞城さんに出会いましたので、これからじっくり読んでいきたいと思います。ほくほく。

レビュー投稿日
2014年10月1日
読了日
2014年8月26日
本棚登録日
2014年8月26日
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