家守綺譚 (新潮文庫)

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本棚登録 : 6289
レビュー : 928
著者 :
だいごろ。さん  未設定  読み終わった 

同じ作者の「村田エフェンディ滞土録」を読んだ後に、その対になっている話だと聞き購入。

なるほど時代設定は同じであるが、あちらがトルコという異国を舞台にしているのに対し、こちらは日本を舞台にしている。

どちらも共通して、この人が書く物語が凄いなと思う部分に、読んでるうちに、本当にその風景や人物が「ある」と感じることがある。

天地自然の「気」、日本の伝承上の妖怪であったり、神様であったり、もちろん現実には存在しないものであるが、本書を読んでいると、そういったものが本当に存在しており、共存していた古き良き時代があった気にさせられる

こういった不思議なものたちとの、まさに伸びやかな交歓の記録であり、不思議だけど、その不思議を受け入れ、どこかのんびりしており、だけどちょっぴり不気味な感じもある世界観が非常に良かった。

個人的な所感であるが、不思議なものを不思議なものとして、過度に恐れず隣人として受け入れている感じが、きっと我々日本人が持っている精神性なのだなと思い、それはとても良いものだと思った。

続編もあるみたいなので、そちらも是非読んでみたい。

レビュー投稿日
2019年11月12日
読了日
2019年11月12日
本棚登録日
2019年11月12日
5
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『家守綺譚 (新潮文庫)』のレビューへのコメント

もとごんさん (2019年11月13日)

だいごろ。さん
こんばんは。
だいごろ。さんのレビューを読ませていただいて、「村田エフェンディ滞土録」をきっと読もうと思いました。
梨木香歩さんの《不思議な世界と、不思議な世界を自然に受け容れている人たち》を描く、不思議なのに自然な話…魅力がありますよね。

だいごろ。さん (2019年11月13日)

もとごんさん
こんばんは コメント頂けて嬉しいです。

本作の、不思議なもの不思議と感じさせず、自然と受け入れて「一緒に」いる雰囲気が、自分もとても気に入ってます。

「村田エフェンディ滞土録」も是非読んでみてください。
本作とはまた少し異なる雰囲気ですが、トルコという異国を舞台に、個性溢れる登場人物とこれまた不思議な出来事達が、活き活きと描かれています。

(こう書くとハードル上がっちゃいそうですが)個人的にはラストシーンがオススメですよ。

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