マスコミ偽善者列伝 建て前を言いつのる人々

  • 飛鳥新社 (2018年8月10日発売)
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本棚登録 : 143
感想 : 12
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なるほどなぁ、くらいな感想かな。
桐野夏生や島田雅彦ら好きな作家が取り上げられていたので手にした次第。
感想は?
と聞かれれば、なるほどなぁ。
自分は普段、こういう本をあまり読みません。
保守派の論客の話って、往々にして「正し過ぎて」つまらない。
だからって左筋の本を読むかと言うと、それもしない。
特定の政治的立場に立ってする話って、あまりワクワクしませんもんね。
せっかく忙しい時間を割いて本を読むんだから、新しい発見がしたいし、目から鱗を落としたい。
本書は徹頭徹尾、保守の立場から書かれています。
ですから安倍政権を支援ないし擁護、野党はケチョンケチョンに貶しています。
ただ、「沖縄と皇室と」という1編だけは、安倍政権に苦言を呈していて注目しました。
「明治5年に琉球を吸収し、さまざまな過程を経ての沖縄県の設置という一連の政策、すなわちいわゆる琉球処分以後において、沖縄は日本国になったのであって、それ以前は日本にも中国の清王朝にも両方に深く関わっていたのは歴史的事実」だとして、次のように述べます。
「にもかかわらず、その辺りを一切考えずに沖縄県民に対して〈本土〉人と同じように考え、同じように行動せよと言うのは、かなり無理がある。特に保守派の論調において。」
日本史の教科書に、本土の歴史と並行して、古代から琉球処分までの沖縄の歴史を記すべしという提言には、諸手を挙げて賛成です。
にしても、「護憲チンドン屋」とか「安物インテリ」とかって、ちょっと言葉が悪いのでは…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年10月11日
読了日 : 2018年10月11日
本棚登録日 : 2018年10月11日

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