若い頃は、「五味太郎の本って面白いな」と思ってたんですけど、最近は、違和感があります。
絵本だと、まだマシですが、本となると、かなり違和感があります。
「人」を対象として考えるときには、生物学的な「ヒト」として捉えるときと、社会的な「人間」として捉えるときがあると思うのですが、五味太郎の本というか、考え方は、生物学的な「ヒト」に寄りすぎていて、バランスが悪い印象を受けるのです。
ただ、普通の人は、社会的な「人間」にとらわれ過ぎなので、その対極にある五味太郎の考え方が、かえって魅力的に映るんでしょうね。
そういう意味では、五味太郎は、普通の人かどうかを見極める、リトマス試験紙のような存在になり得るのかもしれません。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
図書館で借りた本
- 感想投稿日 : 2016年12月4日
- 読了日 : 2016年12月4日
- 本棚登録日 : 2016年12月4日
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