アーキテクトの教科書 価値を生むソフトウェアのアーキテクチャ構築

  • 翔泳社 (2024年7月22日発売)
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感想 : 9
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システム要件の検討からリリースまでの流れを、初学者に理解しやすい形でまとめています。初級エンジニアの効率的な成長に配慮された構成で、参考になることが多かったです。

良いところ:初心者が取り組みやすく、実務で活かせる具体例も多い。システム開発の基本的な考え方や用語が丁寧に解説されており、専門知識がなくても学びやすい
あえて著者が割り切ったところ:各章の解説が簡潔すぎると感じる部分もあるが、初学者向けの入門書なので、さらに深く学びたい場合は別の専門書や実務を通じた経験の蓄積が求められます。

この本は、基礎知識を実務に活かすための「お作法」を効率よく学べます。
巻末の推薦図書に対してシントピカル読書ができるレベルになれば、自信を持って専門家と言い切れるレベルなのだと思います。
推薦図書はそれなりに文字数や複雑さもあり、大変かもしれませんが、自立したアーキテクトならば必読だと思います。
(全く同じ本でなくても、それに類する本は読むべきかと…)
また、全部読む意欲があるのであれば、「本を読む本」から読むと多くの学びが得られると思いました。

本書の全体的な内容が、「はじめに」に書かれた内容から逸脱せず、ライティングの原理原則が守られていると感じました。
点検読書がやりやすく、分析読書、シントピカル読書につなげやすいので、「本を読む本」の手法で読み返しても読みやすいです。

内容自体は、ほとんど知っていることばかりで個人的な学びは少なかったです。
が、文章構造がきれいにデザインされていて、アーキテクトっぽい文章だなと好感を持ちました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年12月1日
読了日 : 2024年12月1日
本棚登録日 : 2024年12月1日

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