お伽草紙 (新潮文庫)

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本棚登録 : 2116
レビュー : 160
著者 :
sugikaeruさん  未設定  読み終わった 

洒脱なユーモアと豊富な語彙、軽やかでそれでいて格調を感じさせる文体。
太宰治の良さに満ちている短編集。『お伽草紙』を太宰の最高傑作に挙げる人も多いが、わたしもこの作品は好きだ。防空壕の中での娘への語り話という設定が凄い。日本絶体絶命な時に、こんな戦意高揚に全く寄与しそうにない作品群を書く太宰はやはし凄い作家なのだと思う。西鶴の作品に材をとった『新釈諸国噺』や古典的短編も、太宰の教養の深さがうかがえる。“猿塚”という話だけは相当後味が悪いけどやはり巧い。

レビュー投稿日
2018年7月24日
読了日
2018年7月5日
本棚登録日
2018年7月24日
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