エリザベス女王の事件簿 ウィンザー城の殺人 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2022年7月21日発売)
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感想 : 47
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ウィンザー城で起きた殺人を、エリザベス女王が解き明かす!
女王ならではの行動制限や気遣いで思うように動けないのを上手く利用して、面白いミステリーに仕上げている。
もっとイギリスに詳しければ小ネタも拾えたのにな、というのと、“その後”の現実を知ってしまっているために(今作はまだアメリカはオバマ大統領なのだけど、ここで期待を持って書かれている初の女性大統領の就任はなかった、とか)、ひんやりしたものとともに物語の中から引き戻されてしまうことがしばしばあったというのは残念だが、そこは作品の良し悪しとは別の話。
しかし、自分が見くびられている方が円滑に進むから、という理由で女王が表に出ないことを温かい話のように描いているけれど、女王を見くびり、さりげないアシストを自分の手柄だと思い込んだりするのは皆男性で、女王の真の姿を知り、共に影で動くのはたいてい女性。
男性の王であれば違う話になるよねー。
現状維持が皆のため、としているけど、それじゃ次世代もそのままなのよ…。
そのスタンスはちょっとモヤモヤした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年6月6日
読了日 : 2023年6月6日
本棚登録日 : 2023年6月4日

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