予告された殺人の記録 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1997年11月28日発売)
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本棚登録 : 2813
感想 : 339
5

高校以来の再読。
面白くなかったからずっと読み返さなかったのではなく、めちゃくちゃ面白くて、絶対外れない本が読みたい時のために取っておいたら随分間が空いたのだった。
タイトル通り、これでもかというほど予告された殺人が何故完遂してしまったのかを描いた作品。
人殺し、というのは最大のタブーの一つであるはずなのだけど、群衆の無責任さとコミュニティの閉鎖性から進んでいってしまううちに半ばエンターテイメント化されていき、読者もその共犯になって後ろめたさと愉悦を味わう。
やっぱり最高に恐ろしくて面白い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年4月27日
読了日 : 2019年4月27日
本棚登録日 : 2019年4月5日

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