6人の子どもを育てるアンは、空想の暇もほぼない様子。
でも、時折の言葉や春に浮き立つところは少女の頃を思い出させる。
前半、嫌味なギルバートの親族に居座られて耐えるアンの手を握りたかった…書き方がまた上手いんだ…。
「あんまり小さなことなので愚痴をこぼすわけにもいかないわ。それでいて、蛾のように……人生に穴をあけ…人生を破壊するのはそういう小さな事柄なのだわ」
私にはそんな親族はいないけれども、でもすごくわかる…わかるよ…。
中盤は主に子どもたちのことで、大人からすれば些細に思えるけれど子どもにとっては重大な心配事や胸の痛みを見事にすくい上げている。
みんな愛おしいねぇ…。
最後はアンとギルバートが倦怠期?!そんなの見たくない!から始まるエピソード。
自分も家族の一員として過ごしたような気持ちになる作品だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年3月18日
- 読了日 : 2022年3月18日
- 本棚登録日 : 2022年3月12日
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