私が鳥のときは

  • 河出書房新社 (2023年12月1日発売)
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感想 : 39
5

≪私にはお金も家柄もないけれど、勇気なら自分の中から取り出すことができるので。≫

良かった!
読み終えてタイトルを見ると、胸がキュッとなる。
表紙絵もグッとくる…。
収録の二作とも、二度と来ない一夏の話。
たまらなく切なくて愛おしい。
書き置きの内容がわかった時は、硬球がぶつかったような痛みだった。
読み終えた今も痛み続けて、考えずにいられない。
大人が読むのももちろんいいのだけど、中学生くらいの子にぜひおすすめしたい。
バナミは同一人物かというのは気になるところではあるけれども、きっと世界の数だけいるんだと思う。
それぞれちょっとずつ違う、そしてちょっとずつ私たちに似ているバナミが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年2月20日
読了日 : 2024年2月20日
本棚登録日 : 2024年2月14日

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