色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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レビュー : 2275
著者 :
suikarakさん  未設定  読み終わった 

マイベスト・ハルキ作品になるかも。『1Q94』でも示されなかった、「作家としての答え」のようなものが、かなり意図的に伝わりやすいかたちで描かれていて、「解釈は読み手に任せる」という煮え切らない態度にイライラしていた私としては、つかえが取れたかんじがする。久々のスッキリした読後感。これで、また彼の評価は変わるんじゃないだろうか。おそらく、いいほうに。
文体を少し変えてみたり、とても丁寧に「つくる」の心を描写することを試みていて、かつて河合隼雄が「深いところまで行って、よく無事に戻ってきましたね」と評した『ねじまき鳥クロニクル』以来のマイルストーン的作品。いよいよ、作家としての最後への覚悟といったものがうかがえる、長く読んできてよかった、と思わせてくれる内容でした。しっかし、驚くべきリーダビリティ…やはり稀代のストーリーテラーなのだな。

レビュー投稿日
2013年4月14日
読了日
2013年4月14日
本棚登録日
2013年4月14日
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