普通の短編集だと思って読み進めていくうちに、んん?となりましたが、作者の本を読んだことがあれば慣れっこでしょう。肺に睡蓮が咲くボリス・ヴィアン的快感です。ファンタジー要素があっても、登場人物はみんなそういうものだと割り切っている感じが面白い。
最後に収録された「花に眩む」はデビュー作?作風の源泉がよく表れた、爽やかなお話でした。

2025年3月20日

読書状況 読み終わった [2025年3月20日]

映画も見ましたが、やはり小説の方が密度が濃いです。演技では表せない、細かい説明的な記述が多い作者の作品は、原作を読むと映画の理解も深まります。本作では妻夫木さん演じる弁護士さんの人物像がよくわかりました。
アンナ・カレーニナとリョービンに、ムルソー、ホリー・ゴライトリーと西洋文学好きにはうれしい人たちが出てきましたが、みんなわかるのか…?小説を読んで、出てきた他の作品も読んでみるのは教養読書の醍醐味なので、ギリシャ悲劇も読んでみようと思います。

2025年3月23日

読書状況 読み終わった [2025年3月23日]

逃れられない現実のダークファンタジー。

2024年9月24日

読書状況 読み終わった [2024年9月24日]

なんだなんだ?とどんどん引き込まれて一気に読んでしまいました。うまいなー。35年くらい前の作品なので…バブルの頃?でも最近もこういう事件あったし、時代は変わっても人間というものは変われないんだと痛感します。
意外と読んでこなかった宮部みゆきさん、他の作品も読みたいです。

2024年3月3日

読書状況 読み終わった [2024年3月3日]

主人公は50歳の建材卸会社社長。水を浄化する、蛇の水瓶を割ったところから話が始まり、過去のあれやこれやがいろいろ思い出されながら、会社経営もいろいろあり…のような話。
世の中にはいろんな人がいろんな歴史を背負って生きているし、そこで関わり合った人たちによって自分も歴史と人生を作っていくのはそうなんだけど、いかんせんみんな暗い。人との繋がりはなんだか演歌調でネトネトしていて、全体を通して暗い。水に吸い込まれていくところは、ハリガネムシに寄生されたカマキリのことを思い出した。

2024年2月18日

読書状況 読み終わった [2024年2月18日]

小説のモチーフや一つ一つの要素が、ほとんど過去作品から持ってきたような感じ。自分が描いた作品だからオマージュとは言わないのか…?全体としてはねじまき鳥クロニクルに似ていた。

2024年1月20日

読書状況 読み終わった [2024年1月20日]

新興宗教2世の話で、テレビのドキュメンタリーなんかでは悲劇的な人生とされることも多いけど、この話はあっさりしていて、深刻さはあまりない。両親のことが好きで、両親からも愛されていて、世の中的には説明が少し大変なこともあるけどまぁいいじゃん、て感じ。自分の周りにいた2世3世の子たちの感覚に近い気がします。みんないまどうしてるのかな。

2023年10月28日

読書状況 読み終わった [2023年10月28日]

近未来の話。全体のストーリーは面白かったし、何より作者の緻密な想像力に感嘆しました。主人公のモテなさそうっぷりが不憫になるほど。その一言を言う前にこんなにいろいろ考えてるの!?すごい思考回路だけど普通に怖い!
あと、これは完全に好みの問題だけど、女性の描写がちょっと…受け入れられなかったです。もう少し思慮があってもよいのでは。他の登場人物とのバランスが取れていない気がしました。

2023年10月28日

読書状況 読み終わった [2023年10月28日]

上巻から下巻に行くところがこの作品のクライマックスだった気がします。結末や動機はうーん、すっきり納得とはいかないけど、とても面白く一気に読みました。

2023年10月28日

読書状況 読み終わった [2023年10月28日]

下巻にまとめています。

2015年9月23日

読書状況 読み終わった [2015年9月23日]
カテゴリ イギリス

多読再開の足がかりとして、日本語で読んだことがある上に簡単な英文で書かれた、この本を選択。するする読めました。
国境の西は読めば読むほど好きになるけど、それとは対照的にスプートニクは読むたびに輝きが失われていく気がする。歳のせいかな。

2015年9月17日

読書状況 読み終わった [2015年9月17日]
カテゴリ 日本-平成

8年振りに再読。以前読んだ時は「…で?」と、良さがさっぱりわからなかったけど、今回はしみじみ読みました。胸が苦しくなりもしました。平たく言うと中年の危機の話なんだけど。
村上さんは女の人をだいたいミステリアスというか、強い言い方をすれば魔女のように描くことが多いですが、これも例に漏れずそれぞれ不思議キャラです。

2015年8月29日

読書状況 読み終わった [2015年8月29日]
カテゴリ 日本-平成

Having read a translated version of "A Tree of Night", it's my first time to read Capote's work in English. His rhetoric is perfect throughout the story, his style has toughness and is rich in esprit. It goes without saying that the story fascinates me, Holly, the heroine, has attracted a number ot readers, for a long time, I am no exception.
Only one thing I don't agree with is, why Audrey Hepburn was casted as Holly Golightly. Holly is a playgirl, little bit like a prostitute, so that Audrey, a symbol of innocence, doesn't suit her, I think.

2012年10月25日

  • 再読しました。

    再読了日:2015年8月10日

読書状況 読み終わった [2012年10月25日]
カテゴリ アメリカ

ひと夏のランデブーを楽しんで人生に幅ができた的な話か、とどんどん読み進められました。最後の1ページをめくるまでは...
Cambridgeはこの辺の匙加減が好きです。

2015年7月30日

読書状況 読み終わった [2015年7月30日]
カテゴリ Graded Readers
タグ

ニューベリー賞受賞作だし、評判いいみたいだし、と渋い表紙におののきつつ読んでみました。

近未来の設定のようですが、独特の世界観を理解するまでに時間がかかりました。それを意識してか、話が動き始めるまでの前置きが長い長い。最初はあくびが止まりませんでした。
中盤からはちょっとずつおもしろくなってきます。そして最後はアドベンチャー、でかつ冒頭の描写とのリンクでさらにわくわくさせてくれます。こういった型にはまった、良く言えば期待を裏切らない作品が評価されるのは児童文学の特権ですね。

結末は...うーん。この話の流れからすれば物足りないかもしれません。

オーディオブック併用でしたが、チャプター毎に小休止して気になった単語を調べれば、すんなり理解できる難易度でした。

2015年5月29日

読書状況 読み終わった [2015年5月29日]
カテゴリ アメリカ
タグ

動物モノは、母性モノは、ダメだって言ってるじゃないか!!
いい話です。胸が熱くなります。でも反則です。

あのネズミ!最後はほんとにイライラしてしまいました。大人げない...

オーディオブック併用でしたが、これくらいの難易度であればほとんど理解出来ました。

2015年5月28日

読書状況 読み終わった [2015年5月28日]
カテゴリ アメリカ
タグ

名作と名高い作品です。
今さら紹介するのも気が引けますが、とにかく過去と現在がリンクしていく話です。
全く関係のなさそうなエピソードが複雑に絡んでいき、最後の大団円を迎えるまでの大きな流れに身を任せながら読み進めていくので、ドキドキします。
早い段階で「あれがこれか!」と気づくとさらにドキドキします。

が、オーディオブック併用で読んでしまい、話についていくのに精一杯だったので、なかなか味わえませんでした。非常に残念。

2015年5月26日

読書状況 読み終わった [2015年5月26日]
カテゴリ アメリカ
タグ

やっぱり見栄を張るためのウソやでまかせは健在。そしてお買い物中毒も重症化。
イギリスが舞台なのが気に入って読んでいたシリーズなので、後半からニューヨークに引っ越してしまったのが残念でした。たしかにレベッカはアメリカの方が似合っている気もするんだけど。
ルークとレベッカは何度も喧嘩したりすれちがったりするんだけど、平気で数週間も音沙汰なしで勝手に別れたことになっているので、こういうところはちょっと信じられない。文化の違いなのかな。どちらかというととことん話し合う文化だと思っていたけど、それはフランス人だったっけか...

とにかく、前作の流れをくんで面白いんだけど、アメリカに行ってしまったので★3つ。

2015年5月22日

読書状況 読み終わった [2015年5月22日]
カテゴリ イギリス

現地の小学校低学年向けくらいの内容でしょうか。多読50万語を超えたので、そろそろこれくらいの文章であれば英語で書かれているということに気づかないくらいスルスルと頭に入ってくるようになりました。
子どもの大好きなアドベンチャー。一話が短い上、水戸黄門のようにストーリーの型が決まっているので、通勤時間にでも安心して読めます。

2015年5月22日

読書状況 読み終わった [2015年5月22日]
カテゴリ アメリカ

遠くまで続く丘陵が薄明かりの中霞んで見える。タイトル通り、つかみ所のないあいまいな過去の記憶を、主人公がたどっていく物語。純文学ってこういうものだよなあ、としみじみ感じます。

英語で読んでいるのに、長崎時代のストーリーは、私の脳内では小津安二郎監督による映像で上映されていました。小津安二郎の普遍性と、カズオ・イシグロの日本研究と描写力のなせる業でしょうね。

以下ネタバレですが、
特筆すべきは
・娘の自殺の理由
・長崎時代のその後
・英国に来た理由
が全く描かれていなかったこと、
・無意識の中で義父やサチコの行動に追随していること
・「縄」のエピソードが重複して出てきたこと(おそらく)
・ケーブルカーに乗ったのが「ケイコ」にすり替わっていたこと

幻想的でミステリアスな作品でした。英語の勉強として簡単な文章ながらも文学に触れたいと思って選びましたが、これはもっと読解力がついてから再読したいです。

2015年5月19日

読書状況 読み終わった [2015年5月19日]
カテゴリ イギリス
タグ

中学校の教科書レベルの文章で書かれた長いあらすじです。そうそう、そういう話だった!と懐かしく思い出せました。原文は来年あたりに読みたいです。

2015年5月14日

読書状況 読み終わった [2015年5月14日]
カテゴリ Graded Readers
タグ

教科書のような整った英文です。日本の特色をピックアップするテレビ番組の多さに辟易しているところだったのにこの本を選んでしまったのは、たしかに正解ではないかもしれませんが、それでも面白く読めました。
25年ほど前に書かれたコラムなのでさすがに時代を感じます。まあ昔の「こち亀」を読み返すようなものですね。そういう時代だったのねー、と学ぶところも多かったです。
ハマる人はハマると思います。

2015年5月13日

読書状況 読み終わった [2015年5月13日]
カテゴリ イギリス

マチルダは、自分に無関心な母親、悪い子扱いする父親、そして誰に対しても意地悪な鬼校長トランチブル先生に囲まれた天才少女。5歳の少女らしい純粋さと天賦の頭脳で悪者たちをやっつけます。

痛快です。悪者が罰を受け、虐げられていた人はちゃんと助けられる。でもそれはちゃんと自分の意志で行動を起こすことが前提です。だまって校長のいいなりになっていた大人たちは「大人しく」諦めていたんでしょうね。

文章の難易度は低いですが、やっぱり動詞単語の意味がわからないことが多くありました。あとは「このガキ!」みたいな罵声...まだ場数をこなしていないので理解できないことが多いですが、なんとなく「これは罵倒している言葉だな」等察しがつくようになってきました。

「ブラマンジェのように震える」という表現は秀逸です。フルフル小刻みに震える様がばっちり想像できてしまいました。

2015年5月12日

読書状況 読み終わった [2015年5月12日]
カテゴリ イギリス
タグ

映画の名作「stand by me」の原作ですが、映画を見たことがなかったので予備知識もなく読み始めました。
Level5で語数が増えたこと、Kingが執筆したThe Bodyは中編だったことのお陰でか、PGRにありがちな無理矢理短縮しましたと言わんばかりの出来栄えではなく、おもしろい短編小説のように没頭して読めました。

こんな内容だったのかー、というのが正直な感想。

2015年5月11日

読書状況 読み終わった [2015年5月11日]
カテゴリ Graded Readers
タグ
ツイートする