彗星王の陰謀/惑星タラスト救出せよ! <キャプテン・フューチャー全集6> (創元SF文庫)

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本棚登録 : 62
レビュー : 5
制作 : 鶴田 謙二  野田 昌宏 
すけるさん SF   読み終わった 

『彗星王の陰謀』

カバーイラストを見てもらえると分かるんですが、とりあえずヒロインのジョオン・ランドールに超見せ場があります。

「その女性は肌にわずかばかりの衣しかつけておらず、まばゆく光を放つ均整のとれた白い体はこの世のものとも思えぬ美しさである」
「すらりとした全身から奇怪な輝きを放っているその女性は、他ならぬジョオン・ランドールその人だったのである!」

もう、ギリギリという感じのセクシー表現ですね!まぁ、いまでは小学生ですらこれがお色気シーンであると気づかずにスルーしてしまいそうな気もしますが。ただのビキニアーマーじゃねーか、んなもんデフォだろみたいな。

今回は舞台に広がりがないし、アイデア的にもちょっと煮詰まってる気がします。
「存在の性質を変える」みたいなネタを扱うときに、ハミルトンはひとつのアイデアから派生させてることがあって、「あぁ、またそれ?」と。特に続けて読んでると、そういう感想をつい抱いてしまう。

ま、それでも、ジョオンのセクシーショットというありがたいシーンがあるので、よしとしましょう。いまどき小学生でもとは書きましたが、そこはそれ、われわれには想像力がありますから…


『惑星タラスト救出せよ!』

んん、この回はキャプテン・フューチャーの行動がやや乱暴というか、敵を躊躇なく殺しすぎな感じがして、乗り切れませんでしたね。グラッグが頭を踏み潰して、念を入れてグチャグチャになるまでって、ちょっと嫌です。
「世界破壊者」とはいっても、本来直接的な暴力描写は控えめにする方だと思うんですが、ハミルトンは。今までなら相手が犯罪者でも、出来るだけ生かして捕まえようとしてたはずなのに。相手がミュータントとはいえね。

この回には「必死で抵抗を試みるシーリは有無をいわせずその壇上に連れていかれた。黒いローブは脱げ、美しい体は下着だけの姿である」という描写もあって、前回に続くお色気シーンもあるわけです。

こんなシーンばっかり抜き出すのはお前がそういうところばっかり読んでるからだろ!と言われたらまったくその通りなんで「キャプテン・フューチャーを取り締まれ」とかそういうことではないんですが、暴力シーンと性的な(今から見りゃ控えめなもんですが)場面が急に増えたような感じがするのは、なにかしら編集方針とかそういうものを勘ぐりたくもなりますね。どうも、この回、ハミルトン本来の資質とは違うものを書いてる気がします。


で、ちょっと違和感があった巻なのですが、ひとつSF的なネタがあって、最後に明かされます。これに見事に引っかかりました。
正直、SFファンとしてこれに引っかかるのはどうよと自分でも思うんですが、○○が××だって真相を隠すために、この作品が△△SFであるのに □□SFであるかのようにミスディレクションしているのを、ながら読みで注意散漫だったわたしはそのまま看過してしてしまったという。ああ、やっぱり恥ずかしい。
冒頭から、サイモンがブーブー言い続けていて、これが伏線だったわけですね。

レビュー投稿日
2010年10月15日
読了日
2010年10月15日
本棚登録日
2010年10月15日
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