ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと

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本棚登録 : 2206
レビュー : 289
著者 :
上海蟹子さん 自己啓発   読み終わった 

好きな場所に住んで自由に働く=ノマドライフ、という夢のようなライフスタイルを提唱する本書は、働く男女にとってある種の理想像のように思えるかもしれない。しかし、一読してみると想像しているような自由とは少し違うような気がした。
<疑問点・納得いかない点>
①ノマドライフは続けていくと、そのライフスタイル自体がコンテンツとなる。生活や仕事のスキルが上がり、ビジネスをクリエイトする能力がつく。
⇒「ノマド」という流行語の賞味期限が切れないうちに切り売りしておこうという話なのかなと受け止めた。ノマド=副業だよねという一般化がなされるとたいして珍しくもなく、コンテンツとしては訴求力に欠けるように思う。
②根拠薄弱な主張がある
⇒「もともと農耕民族である日本人は、狩猟民族であった欧米人に比べて一か所に住むのが好きな定住志向の持ち主が多いはず」等々、その道の見る人が見れば極めて「香ばしい」ふわっとした意見だなという印象。狩猟民族とか農耕民族って関係ないよね…。特に気にせずするっと読んでしまえばよいのかもしれないが、全体的にロジックよりはパッションで語るところが多いかもしれない…。
③横文字が多くてわかりにくい
⇒「都心の企業に勤務していても自宅は郊外にもち、会社の近くに小さなアパートを借りてデュアルライフをするというスタイル」それって「単身赴任」とか「平日は忙しいんで会社の近くに寝床を作ってます」ってことだよね?住居費(固定費)2倍かかってしまうんじゃ…という気がしてくる。
<良い点・納得した点>
①働く力を養うベースをつくる時期が大事という点
②自分の使うお金を「投資」「消費」「浪費」に色分けして考える重要性を指摘している点
③モチベーションに関わらず一定の成果を出せる仕組み作りが重要といっている点
<感想>
総じて「ノマドって物珍しいから今のうちに売り込んでおこう」という意図を感じるので、あまり良い印象は持たなかった。一方で、働くうえで視野狭窄に陥ることなく、儲かりそうなビジネスの種があれば手を出してみる→その後種から育つようであれば労力をかけ、2本目の収益の柱にしていく、という考え方は素晴らしいと思う。恐らく本書自体が筆者のこれまでの人生経験をコンテンツとして切り売りしているという点で、「自分の手持ちの駒で売れるものは売っていく」というノマドらしさに溢れた本だと思う。しかし、こうした流行にのっかる本に乗せられて安易に「デュアルライフ」なんてやろうものなら固定費がバカスカ増えたりしそうなので、よく考えて取捨選択するのが大事だなと思いました。

レビュー投稿日
2014年4月22日
読了日
2014年4月22日
本棚登録日
2014年4月22日
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