宮澤賢治の童話は残酷なほどリアルである。それが北国における生きることの厳しさがにじみ出たものか、賢治自身が児童を思ってあえて熾烈な現実を童話に託したのか、大人の童話として著されたものなのか私には定かではない。よだかの星はみにくいあひるよりも孤独であり、ギリシャのイカロスのように壮絶な運命を遂げたかなしいおはなしである。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
童話 / 絵本
- 感想投稿日 : 2009年4月16日
- 読了日 : 2009年4月16日
- 本棚登録日 : 2009年4月16日
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