三匹のおっさん (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年3月9日発売)
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感想 : 1661
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ドラマの再放送ではまり、小説を読んでみた。
三匹最高、だいすき。

私はもともと、有川さんのくだけた文体が苦手だったんだ。
この本でも、キヨの孫ゆうきのくだけた口調が、最初は苦手だった。ドラマを見ていたのでゆうきのキャラはわかっていたのに苦手って・・・と、我ながら思うけど、なんとなく文章で読むと冷めてしまうのだ。
しかし、読みすすめるうちに、ゆうきのくだけた口調の中に、彼の照れ、優しさ、悲しさなど色んな思いを感じられるようになっていった。
そうしたら、そういう文体も全然苦手ではななくなった。むしろ、こういう文体だからこそ伝わるのではないかな、と思った。
三匹のキャラクターも、話し口調、セリフのよって際立っている。

時代劇をイメージして書いたという本作。
時代劇といえば勧善懲悪。
三匹も、ご近所にはびこる悪を成敗してくれる。スカッとする。
そして、家族愛のお話でもある。第三話でシゲが妻に作り話を聞かせて、優しい言葉かけたところ、思わず涙。世の男性たちなら怒り狂う場面で、相手を気遣って作り話を聞かせるっていうのがさ、良いよね。シゲの優しさが染みた。

ドラマは、ノリ役の志賀廣太郎さんがお亡くなりになって、続編が作られることはきっとないだろう。それくらい、三匹はこの3人しか考えられないっていう絶妙なキャストだった。
小説は、「ふたたび」も読むつもり。
今更読み出したにわか三匹ファンですが、もっと続編がほしい・・・!と願ってしまいます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エンタメ
感想投稿日 : 2022年6月2日
読了日 : 2022年6月2日
本棚登録日 : 2022年5月22日

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