老い方上手

  • WAVE出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872907285

感想・レビュー・書評

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  • 今まで、死に接することが少ないまま生きてきて、「死」や老いに関する忌避感が強かったんだ、とまず気づいた。この本では、具体的に死の周辺のことが書いてあり、ぼかしたり、宗教的に説明したりがないから、自分のことも、親のこともちゃんと考えよう、と言う素直な気持ちで受け取れた。
    ヨシタケシンスケさんの「このあと どうしちゃおう」と通じるところもあるので、今度子供に読むときは、もっと気持ちを込めて読めると思う。
    世の中がコロナウィルスで、落ち着かない今、出会えてよかった。
    作中に出てくる他の本も読んで、考えを深めたい。

  • 人が生まれた時は、祝福されるだけで幸せな出発をする
    老いもまた未智の未来なのだから、「今日が1番良い日、今まで積み上げてきたものが、最高の実りをもたらしてくれる日」と、今日の自分が持つ力を、明日に持ち越していこうと思う
    歳をとると、余分なものはどんどん捨てて行かないと前には進めない。持ち物だけではなく、心の中にしまっている雑多のものも整理が必要だ

  • 老後の参考にと読んでみた。5人の女性識者が老後についてのさまざまな分野から見解を示してくれている。
    老後はこう言う風に生きたらいいですよ、と言う指南書ではなく、高齢者の現状が詳しく描かれていて、その上で当人や家族・親しい者へ色んな選択肢を提案してくれるものだ。
    介護に携わる人にはぜひ読んでほしい。
    ただ専門的な説明も多々あるので、素人には頭に入りにくいかも知れない。私がそうだった。

  • 冒頭は樋口恵子氏のお話しです。
    男性と女性の老後は違う。一般的に男性は人のネットワークは乏しく、孤立死も多い。女性は男性に比べ、彩りのある老後を送るスキルを持つも、経済的基盤は弱い。非正規雇用率や未就労期間が長い女性は、老後に受給できる年金額は低く、今後平均寿命は90歳を超えるといわれる人生で貧困に陥る危険性は高い。
    健康寿命を延ばす、働けるまで働く、人のネットワークを築く・・人生100年時代のリアルが身にしみた。

    認知症ケア(大熊由起子氏)ユマネチュード、在宅死(上野千鶴子氏)、延命治療・胃廔の選択・看取り(会田薫子)、葬儀(井上治代氏)・・・老後、終末期の場面で直面する現実に、自分らしく選択できるよう考えさせられるアドバイスも多い。
    良書だと思います。

  • 367.7

  • 人生折り返し地点を過ぎると、いやでも老いについて考えるようになる。まず親の老い。そして自分自身。3世代同居がまれになった現代は、祖父母の老いを見て何かを学習する機会はほとんどないから、何もわからないままに老いのあれやこれやに直面することになる。そんな不安に答えてくれるこの本!貧乏ばあさんにならない方法、死に方、看取り方、介護問題、お墓問題などなど。本の通りにはならないとは思うけど、そばにあると安心できる本かも。

  • 県立、367u45

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著者プロフィール

上野千鶴子(うえの・ちづこ)東京大学名誉教授、WAN理事長。社会学。

「2021年 『学問の自由が危ない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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