ノンフィクション物という事ですが、読み物として素晴らしい仕上がりになっていると思います。

20世紀最大の絵画詐欺事件と銘打っての物語ですが、主人公となるドゥリューが、小説の中で読む分にはそこまで信用を集めそうな人物には到底思えないところが唯一残念。

ほんとに、この人物像で信用詐欺を行なってきたのだろうか?
それとも、結局本当の姿は、分からなかったという事なんでしょうか?

そんなことも感じながらの約5時間。

絵画一つの真贋判定に、ここまで色々な手続きを踏んだりするという事に驚き、それがアッサリ破られていることに驚き。

説明文が多いので、読むのに時間はかかりますが、じっくりと読むことの出来る良作だと思います。

2012年10月14日

読書状況 読み終わった [2012年10月14日]
カテゴリ 海外小説

続編と思いきや、過去の話も混じったり、前作からの後日の話となったりしてる・・・らしいのですが、実際のところ、前作は海外編だったし、1作目の記憶から「この話はいつ頃の話だ」と判断しないといけないため、ほとんど時間軸が分かりませんでした。

そういうところってあんまり覚えてないんですよね。

でも、それを差し引いても、内容としては面白く、サラっと読める感じが好印象です。さすがに登場人物は覚えてましたし。

もっと白石の話が読みたいと思う部分もありますが、短篇集なので仕方のないところでしょうか。

2012年10月14日

読書状況 読み終わった [2012年10月14日]
カテゴリ 小説

高知県に実際にある「おもてなし課」を題材にした、
有川さんらしい温かみのある内容ですね。

固さ、暗さはほとんどなし。
気軽に開いて見ることの出来るストーリーで、
随所に有川さん独特の文体が並んでいます。

特に、会話文毎に主観が変わっていくような進め方は独特で、
これは、すごく「らしい」地の文だなと感じます。

視点がくるくる変わる感じなので、苦手な人は苦手かな?と。

個人的には、安心感のある進め方と読みやすさを感じて、
かなりオススメできる本だと感じました。

2012年10月11日

読書状況 読み終わった [2012年10月11日]
カテゴリ 小説

中国に向かって扱いが違うことを知って・・・。

展開として、意外性があるのはいいなとは思いましたが、戦記として期待する物とはかなり違う方向に進んでるなと感じました。

続きを読むかどうか迷うくらい、これじゃない感。
戦争中である英国と比較して待遇がいいとか、前提条件が違う気がする。

2012年8月22日

読書状況 読み終わった [2012年8月22日]
カテゴリ 海外小説

アイスクリームが好きとなれば、たまに知りたくなるのがそれぞれの歴史。

舞台は主にアメリカ。ヨーロッパで手作りされていたものが、アメリカの大量生産の対象となり、一気に普及した的な。

そもそものアイスクリームの誕生から、ジェラートの説明、アイスクリームソーダに、サンデー、バスキンロビンス、ハーゲンダッツ。チェーン店の説明はここまで多くなくてもいい、とはちょっと思いますが、アイスクリームについて読みやすく触れるにはかなり良さ気です。

読み終わった後に、ひと通り買ってきたくなるのがちょっと難点です。

2012年8月11日

読書状況 読み終わった [2012年8月11日]
カテゴリ 歴史・地理

死刑執行人シャルル・アンリ・サンソンを主人公として、中世の死刑やフランス革命などを書いていく。

序盤には、死刑執行人という家系についての説明も分かりやすく説明があるので、今までそういった職業について目を向けていなかった私でも少しは理解を進めながら読めた気がします。

序盤が終わると、伝記的な文章となるので、読みやすさは更にあがって、社会の最底辺と位置されながら、財産を持ち、医師としても高名だったという不思議なサンソン一家に惹きこまれること請け合いです。

ギロチンの、それが持つ凄惨なイメージと裏腹に、人道的観点から考案された物だったという逸話にも、驚かされると共に、不思議な感覚になります。また、そのために死刑が増えたという皮肉な結果にも。

死刑を執行する側からみた、中世の革命。色々考えさせられるところも多いですが、物語として読んでもきっと入り込むことが出来るでしょう。
おすすめ!

2012年8月11日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2012年8月11日]
カテゴリ 海外小説

水柿助教授シリーズに通じるようなゆるさと唐突さ。
何にも考えず、のんびり読むのに向いている本ですね。

主人公の成長を描いたものでもないです。
ただただ受け入れるだけというある意味珍しい主人公が、ちょっと変わった人たちの世界に入り込んでいくというような、日常物語。・・・日常ではないか。

最終的に、出会った人たちの人脈などから大成功を収めていますが、後日談を軽く書いた・・・程度の唐突感なので、あまり成功したという現実感がありません。ゆるい話だから、ハッピーエンドじゃないと・・・みたいに付け足したような印象です。

今あるもので満足する主人公の性格からして、そこまでハッキリとしたハッピーエンドじゃないほうが、物語にあっていたような気がしないでも無いですね。

夜に微睡みながら読むのがいいんじゃないでしょうか。

2012年8月11日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2012年8月11日]
カテゴリ 小説

前作「神の左手」に続く第2弾。
前作が、かなりのハマリ度だったので、2巻も相当な期待があったのですが、そういう意味では期待はずれ。

散々敵側として描かれていたメシア側にたっての物語になるからなのか、複雑になりすぎたストーリーからかは分かりませんが、前作にあったような暗い中に見える希望、みたいなものが全く見えなくなっています。

主人公ケイルの神童具合、成長といったものも今作では影を潜め、ずるずると流され続けるといった印象。
3巻構成なので、つなぎとなる中巻は、とことん暗くなっていくという判断も分かる気はするのですが、あまりにも読み進める気力が湧かない展開。

新しく登場するキャラにも、いまいちインパクトはありません。

例えば、ロード・オブ・ザ・リンク(映画版)の中巻といえる「2つの塔」だと、とことん暗い中、この先どうやって希望を見出すのか・・・という中、エントが登場したりしていたのですが、それに値するような展開も見いだせません。

物語としては、第3巻でどういった展開になるのかによって全体の面白さが決まるとは思いますが、単体としてこの巻を読むと、読了するのすら難しい魅力ない作品になるような気がします。

2012年8月11日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2012年8月11日]
カテゴリ 海外小説

ミステリーと思うのですが、主題はそっちではない感じですね。

表紙といい、前半といい、結構ゾクッとするような怖さがあったりですが、中盤以降は、言いようのない怖さはなくなっていき、家族、遺伝とは何か?という方向性を感じる展開。

終わりはハッピーエンドな感じなので、気軽に挑戦してみていいんじゃないでしょうか?
ラストは、ちょっとやりすぎじゃないか?と思うくらいの〆で、ん~・・・と。

2012年7月29日

読書状況 読み終わった [2012年7月29日]
カテゴリ 小説

導入部分のあらすじというか設定は、結構重い。
かなり陰鬱な気分にもなりかねませんが、多分にSF的設定の為、そこまで現実感を伴わずに読むことができるかな?という感じです。

文章は、結構独特な単語の使い方ながら、じっくりと読む読み方にも合うような、詳細な描写。傍点がすごく多いのがちょっと難点ですが、分かりやすくていいのかな?

ストーリーは、個人的にはカジノと戦闘描写がそこまで必要と感じなかった。
カジノは、そんな風に進むのかぁ、と・・・知らない知識ばかりな為にこれはすごいなと思いところもありますが、戦闘描写になると、ここで戦闘展開にしてしまうのが勿体無いなと。もっと省いてもいいような気がしてしまいます。

読めば読むほど、アニメ、マンガにしていくには向いているんだろうなという意識になってきますが、悪い意味ではありません。
それだけイメージができやすい文章ですし、ストーリーの展開もけっこうスムーズ。それでいてこの文量というのだから、それもすごい話です。

天地明察を読んで知った作者で、天地明察と他の著書では感じが大分違うと聞いたりしましたが、こういった方向性の作品も面白く読めてよかったです。

2012年7月28日

読書状況 読み終わった [2012年7月28日]
カテゴリ 小説

ドラゴンに戦争に舞台はイギリス、フランスと、よくあるファンタジーですが、そこに、ナポレオン時代の史実と絡ませたり、主人公の設定が、よくある「未熟な主人公の成長物語」ではなく、元海軍艦長というところが興味を惹きます。

こういったファンタジー物の、読んでて楽しいかどうかに、主人公が馬鹿げた行動を取らないかというところは結構大事だと思うんです。
主人公が意にそぐわない性格であった場合、感情移入したり、その世界に入り込むのは難しい。

テメレア戦記の主人公、ローレンスは、その点落ち着いた思慮深いと思える行動を選択してくれますので、ストレスなく感情移入することも可能です。

翻訳の特徴か、ドラゴンの話し方に少し違和感があったりはしますが、差し置いて読めるくらい楽しめる物語展開、登場人物だと思いますよ!
続編が結構あるようなので、すぐにでも次を読みたくなりました。

2012年7月28日

読書状況 読み終わった [2012年7月28日]
カテゴリ 海外小説

色んな時代のエピソードがところどころに現れて、これはなんだろう?と思いながら読み進めると、最後に色々繋がってくるという感じ。
小説の伏線回収はどこかご都合主義になりますが、そういった空気が少ない所も好印象!

登場人物の性格付けや行動などは、いかにも物語的で好みは出てくると思いますが、読みやすい文章と、行き過ぎない展開で許容範囲は広くなり、そこまで人を選ばずに楽しめるものになっていると思います。

ハッピーエンドな所も、それまでのかさかさした展開をちゃんと吹き払ってくれて良かったかな。

読んでいて、原本で読んだらもっと味があるのかもしれないと思って来ました。

2012年7月25日

読書状況 読み終わった [2012年7月25日]
カテゴリ 海外小説

平和に旅行気分を味わえてなかなかいい感じでした。
人を重視して書いているので、登場人物も印象的。
現地に会いに行ってみたい。旅に出たいと思える本ですね。

気分転換、気楽に読めるエッセイという感じです。

2012年7月24日

読書状況 読み終わった [2012年7月24日]
カテゴリ ムック

スティーブ・ジョブズの、所謂伝記物。
偶像というタイトルですが、中身はどちらかというと偶像なだけですまない、ジョブズのあまり褒められたものでもないような性格、行動を描いていく。

父となり、子供を持ち、また娘を認知してからは、明らかに変わったと書かれますが、それ以前が大きく取り上げられるため、ジョブズ讃歌にはなっていない点は、公平感から見ると、そうだったんだろうなというところ。

iPhoneを作り出す以前の本なので、今書かれれば、また違ったものになるのかもしれません。ジョブズは、こんな性格だったから成功したんだ、などの見方をするとおかしなことになるかと思いますが、人間性に触れるという意味では読みやすいと思います。

2012年7月17日

読書状況 読み終わった [2012年7月17日]

北方三国志読了。

今まで読んできた三国志作品と比べて、切り口が相当違っていたので、まるで違う歴史を読んでいるような印象でした。それは、面白さと新鮮さとして現れて、最後まで「続きが読みたい」と思わせる魅力を与えていたように感じます。

何より、北方三国志は熱かった!
次々と魅力的な人物が現れてくる。今まで興味を持ったこともなかった武将が、実はとても魅力的な側面をもっている。そんな驚きにあふれていた印象です。特に張飛とか。

五丈原を以って、最終巻は終了となりますが、北方さんの切り口で、いっそ普の成立まで読んでみたかった。

2012年7月13日

読書状況 読み終わった [2012年7月13日]
カテゴリ 歴史・時代小説

南中征伐、街亭と、趙雲の死。

馬謖のただ一度の負けが、どれほど大きな負けだったのかが丁寧に書かれています。もし、この失敗がなかったら・・・というところが分かりやすいので、大した損害も出ていないのに、何故斬首になったのかが納得しやすいですね。

2012年7月13日

読書状況 読み終わった [2012年7月13日]
カテゴリ 歴史・時代小説

劉備逝く。
失意のまま倒れる、という一文で扱われている劉備の死が、最後の最後まで戦ったというエピソードに。
北方さんのオリジナルの人物と関わっていくところは、ワクワクさせられます。

馬超は、五虎大将軍と言われるのが、後世の作だと示すような人物像ですね。

2012年7月13日

読書状況 読み終わった [2012年7月13日]
カテゴリ 歴史・時代小説

曹操、張飛が死んでいき、劉備の混乱の度合いが描かれていく巻。

北方三国志での張飛は、本当に魅力的な人物として描かれていました。誰よりも優しく、3人の役割を見据え耐えもする。それが、またも孫権、張昭によって崩されていく。酒に溺れて乱暴になる自分に困惑する姿には、涙を誘われます。

2012年7月12日

読書状況 読み終わった [2012年7月12日]
カテゴリ 歴史・時代小説

関羽の巻。とはいうものの、北方三国志では、どちらかというと張飛の印象が強く描かれていて、関羽に焦点があたる頻度としては少なめ。
それが、より関羽の寂しさを表しているような気がします。

先を見ず、ただ自分の思う領土の所有にだけ拘って、裏切った孫権の小ささが読んでて虚しい。

2012年7月12日

読書状況 読み終わった [2012年7月12日]
カテゴリ 歴史・時代小説

周瑜が、荀彧が、龐統が・・・という巻。

演義などでは、荀彧は後年そうとう疎まれていたという印象が強かった気がしますが、こちらではそういう方向性ではなく。
最後まで認め合いながら、ただ1つだけ譲れない部分が表面化した瞬間に、荀彧が深読みしすぎたという印象。

確かこうだったよな?というエピソードが、どんなカタチで語られるかも、楽しんでしまえるところが魅力になってきます。

2012年7月12日

読書状況 読み終わった [2012年7月12日]
カテゴリ 歴史・時代小説

とても個人的な評価です。
きっと、見る人の求めるところによって違ってくるんだと思います。

私は、旅行記的な物を読みたかったので、写真があって、概略があるだけという構成に、あまり魅力を感じることが出来ませんでした。
とにかく浅く数を揃えたという感じで、見終わった後に覚えている村の名前は1つか2つ。全体として行ってみたいと思うものの、ここに行きたい!と思わせる紹介はなく、前書きの「旅の記録」という言葉に疑問符がつきまとってしまいました。

2012年6月29日

読書状況 読み終わった [2012年6月29日]
カテゴリ ムック

赤壁!
連環の計も書かれず、二喬も関わらず、苦肉の計もなく、10万本の矢のくだりもなく、ただただ人があるといった感じです。
ケレン味といってはなんですが、そういう大イベントを書かなくても、ここまで描けるという、そんな凄さを感じました。

龐統がまた、面白い登場の仕方をしてますねw

2012年6月29日

読書状況 読み終わった [2012年6月29日]
カテゴリ 歴史・時代小説

いよいよ、孔明の登場という巻で、どういった人物に書かれているのかすごく楽しみでした。あるいみ予想通りなくらいに人間臭く描かれていて、さすがという感じです。

そして長坂橋。合戦の時の一人称描写は、勢いがあってすごいと思います。特に退却戦の時の文章は迫力です。

2012年6月29日

読書状況 読み終わった [2012年6月29日]
カテゴリ 歴史・時代小説

袁家、張飛、徐庶の巻。
それにしても、荀彧ってもっと陰惨な印象を持っていたんですが、どこからその印象が出てたんだろう?ってくらいに苦労の人って感じがしますw

唯一、五斗米道の章にだけ興味が持てませんが、なんでだろう?あまりに他の三国志での扱いが雑だったからかな?

2012年6月29日

読書状況 読み終わった [2012年6月29日]
カテゴリ 歴史・時代小説
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