伏 贋作・里見八犬伝 (文春文庫 さ 50-6)

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年9月4日発売)
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本棚登録 : 2653
感想 : 276

原作のところから離れてみると作品としては面白いなと思う。
主人公の女の子浜路が銃を担いで伏と呼ばれる人間の姿をした獣を狩っていく、
しかも江戸の中にいた武士たちは全く歯が立たなかったのに
浜路だけは猟の経験を生かして敵を追い詰めていけるっていうのは
痛快な感じがします。
人間と同じ姿をしているのに、伏というだけで狩られなければならないのは
どうなんだろうか、というテーマ設定も深いなと思いました。
テンポもいいので読みやすかったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説。
感想投稿日 : 2012年10月19日
読了日 : 2012年9月30日
本棚登録日 : 2012年9月25日

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